マグネシウムを補う方法
ヒトの健康において非常に重要なマグネシウムを食事以外から補う方法には、以下のような方法が考えられます。
- 静脈注射投与
- サプリメント補給
- 経皮吸収
マグネシウムを多く含む食事・食品はこちら
マグネシウムを多く含む食事・食品・食材・食べ物以下の表のように、マグネシウムを多く含む食品は、動物性よりも植物性のものが多い傾向にあります。これは、マグネシウムが光合成をつかさどるクロロフィルの内部に存在するため、あおさ、青海苔、ひ[…]
1. マグネシウム静脈注射投与
まず、静脈への塩化マグネシウム注射は医療現場で用いられ、細胞へのマグネシウム補給に非常に効果的と考えられていますすが、一般人が定期的に補う方法としては現実的ではありません。
2. サプリメント補給
サプリメントによりマグネシウムを補給する方法は、一般的で現在多くの人が利用しています。
ただし、マグネシウムは下剤としても使われるその性質から、体内にうまく摂取されにくい栄養素です。ある研究によると、1日2回マグネシウム250mgを経口投与したところ、被験者45.7%が下痢を引き起こしました。
マグネシウムは、濃度の低い水溶性の状態で摂取しなければ体内にうまく吸収されない性質を持っているからです。
サプリメントから摂取する場合は、少量に分けて摂取し、様子をみながら徐々に摂取量を調整する必要があります。
3. 経皮マグネシウム吸収
バームやクリームなどのマグネシウムを直接皮膚に塗布し吸収させる経皮吸収が、現在世界の様々な医療機関・大学・研究所で実証されています。
マグネシウムの経皮吸収は、経口摂取よリも優れており、静脈投与と同等レベルの効果が期待できるということが分かってきており、標的組織に直接塗布することで、届けたい箇所にマグネシウムを供給することができることも利点です。
経皮マグネシウム吸収の効用ページもご覧ください。
マグネシウム不足の深刻化近年、マグネシウム不足の人が増えています。生命の基礎ミネラルとも言えるマグネシウムが不足すると、メタボになるだけでなく、様々な体調不良、そして偏頭痛、心筋梗塞、高血圧、慢性筋肉痛などの原因になることが分か[…]
著者について
早稲田大学理工学部卒業後、栄養関連の商品開発・情報編集などに15年以上従事。固定観念に囚われず、世界の新しい情報をいち早くキャッチし、既存のデータと組み合わせて新しい付加価値を生み出すことを心がけている。
趣味は、欧米の臨床試験データや研究論文を貪り読むこと。