【はじめに】
胃もたれは、食後や食間に胃が重く感じる症状のことであり、暴飲暴食、加齢やストレスなどが影響して、胃の運動や消化機能が低下することにより引き起こされやすくなります。
特に、日々の慢性的なストレスによって、胃の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れると、食べ物を消化して、小腸に送り出す機能が低下して、胃もたれが自覚されやすくなります。
そして、従来から本邦では日常生活内で積極的に意識してマグネシウムを摂取している方は比較的少なく、マグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。
そういった背景を受けて、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。
今回は、ストレス性胃もたれにならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。
【第1章】ストレス性胃もたれとは?
胃の働きは、自律神経によってコントロールされていて、長期間のストレスによって自律神経のバランスが乱れると、食べ物を消化する準備をして小腸に送り出す胃の役割が低下することにつながります。
通常、食べ物が何らかの影響により消化が遅くなって、胃に食べ物が残留し続ける状態になると胃もたれなど不快な症状が出現しますし、胃もたれの感じ方も、人によって様々です。
個々によって若干の違いはありますが、例えば胃もたれの症状として、胃がずっしりする、常に腹部が苦しい、消化不良を起こして胃が張っている、長期間に渡って吐き気を催す場合なども存在します。
【第2章】ストレス性胃もたれにならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性
胃は食べた物を一定時間貯えて、消化しやすい形に変えて小腸に送り出しますが、一般的に食べ過ぎると胃に留まる時間が長くなって胃もたれの症状が起こりやすくなります。
特に、食べ物の種類には、消化しやすいものと消化しにくいものがあって、焼肉や揚げ物、天ぷらなど脂っこい食事は、ご飯やパンなどの炭水化物に比べると消化に時間がかかりやすく、胃にかかる負担も大きくなるため、胃もたれが起こりやすくなります。
食生活の改善ポイントとしては、日頃から食べ過ぎずに腹八分目でおさえる、就寝の直前3時間ほど前には食事を完了する、脂っこいものや糖質の高いものを控えて刺激の少ない胃に優しい食事を心がける、食物繊維を意識的に多く摂取するなどが挙げられます。
また、市販の胃薬には、生薬や漢方成分を配合している胃腸薬が多くありますので、胃もたれがひどくなった際には、自分の状態に合わせて漢方薬を選択することも有用です。
例えば、半夏瀉心湯という漢方薬は、ストレスで胃が痛くなった場合に用いる漢方薬であり、主に体力は中程度、食欲がなく、吐き気や下痢などの症状を有する場合に適しています。
それ以外の漢方薬としては、胃の貯留機能を改善させる六君子湯が挙げられ、この漢方薬には、排出機能を高めて、胃の血流をよくして胃粘膜を保護する作用だけでなく、気分をすっきり向上させる抗ストレス効果もあると言われています。
六君子湯は8生薬から構成されていて1)、慢性的な食欲不振や胃もたれの症状に対して広く用いられています。
そして、人間の身体の内部では、マグネシウムという成分は通常では多くの酵素を活性化する重要な役割を担っており、生命維持に必要な様々な代謝機構に関与しているファクターと言われています。
マグネシウムは、ミネラル成分のひとつであり、体内で多くの酵素の働きを助けていると同時に、実際にエネルギー産生機構に深く関与しております。
マグネシウムは、普段摂取している栄養素の合成や分解に携わる工程以外にも遺伝情報の発現、免疫機能の維持などにも寄与していると考えられています。
一般的に、マグネシウムを豊富に含む食材は大豆や豆腐などの豆類のほかに海藻類などが挙げられます2)。
また、ホウレンソウのような緑色の葉野菜、マメ科植物、ナッツ類なども優れたマグネシウム成分の供給源となり得ます。
特に、最近では健康志向が高まる中で、自分の食生活に不安を抱く人や健康増進を深く求める方々がいわゆる健康食品の一つであるサプリメントに期待をかけて、日常的に摂取されています。
生体の微妙な恒常性の維持をしている観点から、マグネシウムという物質は広範囲にわたって我々の身体において深く機能しているがゆえに昨今でもサプリメントなどの健康食品類が注目されているのです。
同様に、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。
日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。
こうした観点から、ストレス性胃もたれにならないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると考えられます。
【まとめ(おわりに)】
脂っこい食べ物を食べ過ぎたり、飲酒し過ぎたりした場合、あるいは日々のストレスによって胃もたれ症状を経験したことがある人も多くいらっしゃるでしょう。
胃もたれとは、食後や食間に胃が重いと感じる症状のことを指しています。
毎日の食生活での工夫として、刺激物を控えて、タバコの喫煙を止めて過剰なアルコール摂取は避けて胃に優しい食事メニューを選びましょう。
また、日々のストレスをなるべく発散できるように、自分なりにストレッチを実施する、あるいは呼吸法を整えて、趣味や習い事に従事することによって胃もたれ症状が緩和される見込みもあります。
胃の粘膜を正常な状態に保つように心がけて、胃もたれ症状を自覚する際には、胃粘膜を保護して胃酸の働きを抑える胃薬や漢方薬などの服用を試すのも良いでしょう。
そして、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」です。
マグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分に適したサプリメントや経皮吸収型クリームなどの製品を選択して補給することを心がけることが重要な観点となります。
今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによってストレス性胃もたれを引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。
今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。
【引用文献】
1) 森元 康夫, 渡部 晋平, 道原 成和, 範本 文哲, 中島 慶子, 樋浦 基, 大窪 敏樹ら:シスプラチンによるラット胃排出低下に対する六君子湯の作用. 日本東洋医学雑誌. 2013 年 64 巻 3 号 p. 150-159
DOI https://doi.org/10.3937/kampomed.64.150
2) 山路力也:熱中症予防に効果的な3つの栄養素と3つの料理とは?.
DOI https://news.yahoo.co.jp/byline/ymjrky/20170723-00073620
著者について
■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域
■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。
■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。