【はじめに】
高所や閉所が苦手など特定の物事に対する恐怖症と言われる人々はかなり多くいて、そのような症状は「限局性恐怖症」という不安障害の一つのタイプであると考えられています。
そして、マグネシウムはミネラル成分のひとつであり、体内で多くの酵素の働きを助けていると同時に、精神機能を含めて生体のエネルギー産生機構に深く関与していると考えられています。
以前から我が国では日常生活内で積極的に意識してマグネシウムを摂取している方は比較的少なく、マグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。
そういった背景を受けて、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。
今回は、限局性恐怖症にならないために日常生活でマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。
【第1章】限局性恐怖症とは?
限局性恐怖症は、雷など特定の対象や状況への顕著な恐怖や不安を感じて日常生活が障害を受ける病気であると考えられています1)。
恐怖症は馴染みがあって身近なものであり、有病率も高いというイメージがありますが、DSM-5の診断基準では限局性恐怖症の有病率は思っている以上に非常に高くはありません。
限局性恐怖症の子どもにおける有病率は約5%であり、13~17歳においてはおよそ15%程度と小児に比べてやや高くなっています。
恐怖刺激の特徴によって多少変動しますが、一般的には男性よりも女性のほうが1:2の比率で高頻度に限局性恐怖症を発症するとされていて、特に動物や自然環境などに関する限局性恐怖症は圧倒的に女性に多く見受けられます。
限局性恐怖症は、別名で個別的恐怖症や特異的恐怖症とも呼ばれていて、特定の状況下や対象物に対して強い恐怖や不安が生じてしまう状態であり、幼少期から発症して以降慢性的に経過しやすいことが挙げられます。
また、限局性恐怖症にパニック障害、不安障害を含めて他の精神疾患を合併しやすいこともあります。
限局性恐怖症の発症原因として、他の不安障害と同じように、本人の性格的な特質が原因となる気質的な要因、あるいは環境要因や遺伝要因も関連していると言われています。
気質要因については、特定の物事に対する否定的感情や見知らぬ人物や新しい環境を回避しようとする特性である行動抑制などの気質的特性が関係しています。
また、環境要因としては、親の過保護や過干渉などを背景に自分から新しい環境を経験してこなかった場合、あるいは親からの分離体験、身体的虐待などを持つ場合には、限局性恐怖症を発症するリスク因子となります。
例えば、犬に近づいたら引っかかれて怪我をしたら犬恐怖症に発展するなど、恐怖の対象や状況に関連して、心的外傷をもたらす出会いや経験も限局性恐怖症の発症に先行して認められることも往々にしてあります。
そして、遺伝的な要因とは、例えば猫恐怖症の家族や親友がいるケースでは、他者より優位に猫に対する限局性恐怖症が高率に認められる傾向があると考えられています。
【第2章】限局性恐怖症にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性
限局性恐怖症という病気は、扁桃体の過活動や脳皮質の機能不全などが影響して発症しているのではないかと考えられています。
症状が大げさでわざとらしいというわけではなく、病状の為に特定の事象に対して恐怖や不安感が強く体験されていることを周囲の人から理解してもらい、定期的な通院に対するサポート体制を構築することも重要です。
限局性恐怖症の治療のひとつとして、カウンセリングが有効的に働く場合があり、患者さん自身が、自分の症状や置かれている状況に対して十分に理解し、取り組むべき課題が明確にされていることがとても重要なポイントとなります。
そして、マグネシウムの生理的な効果としては、エネルギーの生成やタンパク質の合成、神経・筋肉のコントロール、心機能や血圧調整のみならず神経系作用を制御する役割もあるために精神的な要素や睡眠活動にも効果があるとされています。
人体内で数えて7番目に多いミネラルであるマグネシウムは、精神的な情動安定とストレス防御という観点も含めて生体内におけるすべてのエネルギー活動の場で重要な役割を持っていると言われています2)。
それと同時に、マグネシウムには神経の興奮を抑えて神経伝達を正常に保つ働きがあるとも伝えられているため、マグネシウムを普段から前向きに摂取することで高ぶる気持ちを鎮めて安定した精神状態を保持する作用があります。
さらに、マグネシウムというミネラルは精神的なリラックス効果だけでなく、全身の筋肉自体を弛緩させる作用も期待されています。
一般的に、マグネシウムを豊富に含む食材は大豆や豆腐などの豆類のほかに海藻類などが挙げられる以外にも、ホウレンソウのような緑色の葉野菜、マメ科植物、ナッツ類なども有名なマグネシウム成分の供給源となっています。
特に、最近では健康志向が高まる中で、自分の食生活に不安を抱く人や健康増進を深く求める方々がいわゆる健康食品の一つであるサプリメントに期待をかけて、日常的に摂取されています。
生体の微妙な恒常性の維持をしている観点から、マグネシウムという物質は広範囲にわたって我々の身体において深く機能しているがゆえに昨今でもサプリメントなどの健康食品類が注目されています。
同様に、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。
日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。
こうした観点から、限局性恐怖症を引き起こさないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると考えられます。
【まとめ(おわりに)】
限局性恐怖症とは,特定の状況または対象に対して,実際の危険やリスクとは釣り合わない強い恐怖や不安を覚える状態であり、例えば怖くてエレベーターに乗れない、毎日の通勤で通る道が渡れないなど日常生活に影響が出ている場合は前向きに治療を受けましょう。
そして、私たちの体内に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラル成分の代表格が、「マグネシウム」です。
ストレスが過剰にかかる現代ではマグネシウム摂取量そのものが不足傾向であると指摘されており、日常的な疲労状態から精神的な健康を脅かす恐れも懸念されているため、限局性恐怖症に陥らないためにも常日頃のマグネシウム摂取が重要です。
今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって限局性恐怖症を引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。
今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。
【引用文献】
1)宮野 秀市:全周囲パノラマ動画を利用したVR エクスポージャー療法−高所恐怖症の1 症例−. VR医学. 2015 年 13 巻 1 号 p. 1-10
DOI https://doi.org/10.7876/jmvr.13.1
2) 藏前尚子:2型糖尿病におけるマグネシウムの役割. JICD, 2015, Vol. 46, No.1.p56-61.
DOI https://www.icd-japan.gr.jp/pub/vol46/17-vol46.pdf
著者について
■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域
■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。
■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。