マグネシウムの使用により、偏頭痛の頻度と重度を抑えることに成功

「前兆のない偏頭痛(片頭痛)におけるマグネシウム予防の効果」研究論文

John Libby Eurotext – 2008年6月

PubMed

There are inconsistent findings about the efficacy of magnes…

研究概要

トルコ・エルジェス大学医学部の医師たちにより、前兆のない偏頭痛(片頭痛)患者におけるマグネシウム摂取の予防効果を評価するため、二重盲検、無作為化、プラセボ対照試験が行われた。

背景

偏頭痛発作におけるマグネシウムの有効性は分かってきているが、前兆のない偏頭痛に焦点を当てたマグネシウム予防の研究は今までなかった

実験内容

30人の偏頭痛患者(20〜55歳、月に2〜5回の片頭痛発作発症)に対して、600mg/日の経口クエン酸マグネシウム錠剤を3ヶ月間投与し、同時に同様の特性を持つ10人の偏頭痛患者に対してプラセボ錠剤投与。投与前と投与開始から3ヶ月後の偏頭痛頻度、重度、視覚誘発電位、および脳単光子放射型コンピューター断層撮影の統計的パラメトリックマッピングによって評価。

結果

偏頭痛発作の頻度、重症度、および視覚誘発電位検査におけるP1振幅は、マグネシウム治療後に治療前の値と比較して優位に減少した。(偏頭痛頻度 p=0.005、重症度 p<0.001、P1振幅 p <0.05)

また、前下外側部(p<0.001)、側頭下側部(p= 0.001)および島部(p<0.01)の皮質血流が、マグネシウム治療後に有意に増加したが、プラセボ群においては変化が見られなかった。

 

考 察
前兆のない偏頭痛(片頭痛)患者に対して、マグネシウム摂取が頻度と重度を軽減させる効果があることが分かった。
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著者について

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早稲田大学理工学部卒業後、栄養関連の商品開発・情報編集などに15年以上従事。固定観念に囚われず、世界の新しい情報をいち早くキャッチし、既存のデータと組み合わせて新しい付加価値を生み出すことを心がけている。
趣味は、欧米の臨床試験データや研究論文を貪り読むこと。