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夜間摂食症候群を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

夜間摂食症候群とは、寝る前や、途中で起きてしまった時に、どうしても食べる事を止められずに無茶食いをしてしまう状態であり、朝起床時に食欲がなくて、二次障害として、うつ症状を合併することもあります。

そして、マグネシウムはミネラル成分のひとつであり、体内で多くの酵素の働きを助けていると同時に、精神機能を含めて生体のエネルギー産生機構に深く関与していると考えられています。

以前から我が国では日常生活内で積極的に意識してマグネシウムを摂取している方は比較的少なく、マグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。

そういった背景を受けて、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、夜間摂食症候群にならないために日常生活でマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。

【第1章】夜間摂食症候群とは?

一般的に、夜間摂食症候群は、女性より男性に多いという特徴があり、このような食欲の制御が不能な状態は、摂食障害でもみられます。

夜間摂食症候群の発症原因としては、食欲を抑制する作用を持つレプチン、食欲を促進させる作用を有するグレリン、あるいはインスリン、メラトニンなど内分泌系ホルモンの関与が指摘されています。

夜間摂食症候群の主な症状は、夕食後の大食い傾向を認める事であり、1日の摂取カロリーの4分の1から半分以上を夕食後に取ってしまうことが特徴としてあります。

また、不眠症を同時に合併していることが多く、食べないと眠れないと思い、夜中に起き出して食べてしまうことも見受けられますし、朝起床時は食欲がなく、夕方以降に気分が落ち込む抑うつ状態に陥るサイクルが認められるのも特徴のひとつであると考えられています。

夜間摂食症候群は、主に30~40代の働き盛りの男性に多いと言われていて、夜遅く食べてはいけないことは本人も十分理解しているので食べたあとに多くは後悔する傾向があるのですが、その状態が病気だと認識していないことがほとんどです。

夜間摂食症候群(英語表記:nocturnal night eating syndrome)は、夜中に食べたい強い欲求があり、意識的に食べたり、飲んだりの行動を繰り返して行うと考えられています1)。

対処策としては、まずは病気のことをよく知り、強い摂食欲求が出た場合の自分なりの解決方法などを学習する必要があります。

【第2章】夜間摂食症候群にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

夜間摂食症候群に対して専門医療機関での実際の治療場面においては、患者さんの食生活の状態を詳しくヒアリングすることから始めます。

患者さん自身のストレスの根源を探り、抗うつ薬を使った薬物療法や認知行動療法で摂食欲求を強めているストレスそのものに対する受け止め方を訓練していくことが重要です。

また、食欲に関連する内分泌ホルモンの機能障害に対して有効的な薬物療法もあり、特に眠れない不安や拘り症状を改善できる可能性があります。

精神的なストレスや疲労などの積み重ねによって、夜間摂食症候群が発症する場合も多くあり、セルフケア方法としてストレスを発散できる手段を見つけることが重要です。

そして、マグネシウムの生理的な効果としては、エネルギーの生成やタンパク質の合成、神経・筋肉のコントロール、心機能や血圧調整のみならず神経系作用を制御する役割もあるために精神的な要素や睡眠活動にも効果があるとされています。

人体内で数えて7番目に多いミネラルであるマグネシウムは、精神的な情動安定とストレス防御という観点も含めて生体内におけるすべてのエネルギー活動の場で重要な役割を持っていると言われています2)。

それと同時に、マグネシウムには神経の興奮を抑えて神経伝達を正常に保つ働きがあるとも伝えられているため、マグネシウムを普段から前向きに摂取することで高ぶる気持ちを鎮めて安定した精神状態を保持する作用があります。

さらに、マグネシウムというミネラルは精神的なリラックス効果だけでなく、全身の筋肉自体を弛緩させる作用も期待されています。

一般的に、マグネシウムを豊富に含む食材は大豆や豆腐などの豆類のほかに海藻類などが挙げられる以外にも、ホウレンソウのような緑色の葉野菜、マメ科植物、ナッツ類なども有名なマグネシウム成分の供給源となっています。

特に、最近では健康志向が高まる中で、自分の食生活に不安を抱く人や健康増進を深く求める方々がいわゆる健康食品の一つであるサプリメントに期待をかけて、日常的に摂取されています。

生体の微妙な恒常性の維持をしている観点から、マグネシウムという物質は広範囲にわたって我々の身体において深く機能しているがゆえに昨今でもサプリメントなどの健康食品類が注目されています。

同様に、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

こうした観点から、夜間摂食症候群を引き起こさないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると考えられます。

【まとめ(おわりに)】

一般的に、ストレスがかかって眠れない状態では、覚醒の交感神経が高まっているので、食べる事により逆の副交感神経が亢進して眠くなりますが、この「眠るために食べる」ことを繰り返して行うと、いつしか「食べないと眠れない」という考えに移行します。

夜間摂食症候群では、セロトニンなどホルモンの機能障害で、強迫性や拘りがさらに強くなっていると考えられ、通常よりもより一層「食べないと眠れない」という思考回路が頭から離れなくなる病的な状態に陥りますので適切に治療を受ける必要があります。

そして、私たちの体内に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラル成分の代表格が、「マグネシウム」です。

ストレスが過剰にかかる現代ではマグネシウム摂取量そのものが不足傾向であると指摘されており、日常的な疲労状態から精神的な健康を脅かす恐れも懸念されているため、夜間摂食症候群に陥らないためにも常日頃のマグネシウム摂取が重要です。

今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって夜間摂食症候群を引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

【引用文献】

1) 東京TMSクリニックHP:【寝ながら食べる症候群】睡眠薬・抗不安薬の副作用

DOI https://tms-clinic.jp/sred/

2) 藏前尚子:2型糖尿病におけるマグネシウムの役割. JICD, 2015, Vol. 46, No.1.p56-61.

DOI https://www.icd-japan.gr.jp/pub/vol46/17-vol46.pdf

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。