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マグネシウムの重要性・働き・効果・効能・特徴

マグネシウムの重要性・効果・効能

マグネシウムは体内で最も重要なミネラルと言えます。

なぜならば、マグネシウムは体内の600以上の酵素の補因子または活性化因子として働き、カルシウム、カリウム、ナトリウムといったミネラルの細胞への出し入れを調整しているのもマグネシウムだからです。※

※引用データ

Magnesium is essential for maintaining normal cellular and o…

マグネシウムの働き

マグネシウムが関わるエネルギー生産※

1

ATP代謝(アデニル酸シクラーゼ)

2

酸化的リン酸化

3

解糖

マグネシウムの最も重要な機能の一つは、人体を構成する何兆もの細胞内でのエネルギー生成に関わっていることです。

マグネシウムとエネルギー産生

まず体を動かすには、筋肉を動かす必要があり、筋肉を動かすには筋肉を収縮させなければなりませんが、この筋肉の収縮に使用されるエネルギーはATP(アデノシン三リン酸)という物質の分解により得られます。

エネルギーを運搬する分子であるATP(アデノシン三リン酸)はミトコンドリア内で作られますが、生物活性を持つためにはマグネシウムイオンと結合しなければなりません(MgATP)。人間の各細胞には1,000~2,000のミトコンドリアがあり、ATPは各細胞内で、8つの段階から成るクレブス回路という一連の過程を経て作られます。マグネシウムは、その8段階のうち6段階に必要とされる非常に重要な存在なのです。

以下ページにも、マグネシウムとミトコンドリア(ATP産生)の関係記事がございますのでご参照ください。

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マグネシウムが関わる酵素システム※

1

タンパク質合成

2

筋収縮

3

神経機能

4

血糖コントロール

5

ホルモン受容体結合

6

血圧調節

7

心興奮性

8

細胞膜を通過するイオンのコントロール

9

カルシウムチャネルの開閉

また、人間の体内では様々な酵素反応が起こり、うまく機能するシステムになっていますが、マグネシウムは700-800もの酵素反応に補因子として関わっているため、マグネシウムが不足すると様々な機能がうまく働かず、体調不良として表面化します。

「マグネシウムが不足するとあらわれやすい症状」はこちらをご参照ください。

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マグネシウム不足

また、マグネシウムの非常に重要な役割の一つとして、イオン(カルシウム、ナトリウム、カリウムといった他の主要ミネラル電解質)の細胞への出し入れをコントロールしています。どれだけカルシウムなど他のミネラルを摂取していても、マグネシウムが不足しているとコントロールできず不調をきたすことになります。特に心臓や脳においては、マグネシウムの役割が重要です。

「カルシウムとマグネシウムの関係」ページもご参照ください。

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カルマグ比

また、神経伝達や筋肉においてもマグネシウムの役割は大きく、カルシウムと拮抗して働いています。カルシウムは筋肉を収縮させる役割を果たし、マグネシウムは逆に筋肉を緩める役割を担います。そのため、マグネシウムが不足するとバランスが崩れ、筋肉の過剰な収縮(こむら返り、足のつりなど)が起こります。

「こむら返り・足がつる原因と予防」ページもご参照ください。

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マグネシウムが関わる核酸合成※

1

RNAおよびDNAの合成

最後に、人間に不可欠な存在である細胞内のRNA(リボ核酸)およびDNA(デオキシリボ核酸)は、マグネシウムがなければ合成されません。

これだけ多くの機能に関わるマグネシウムが、人間の体にとって最も重要な栄養素とも呼ばれる所以です。

※引用データ「臨床医療におけるマグネシウムの重要性」

The scientific literature provides extensive evidence of wid…

体内のマグネシウム量と割合

マグネシウムの割合

マグネシウムはカルシウム、カリウム、ナトリウムに次いで、体内で4番目に多く存在するミネラルで、例えば70 kgの身体には、骨に約53%、筋肉に約27%、軟部組織に約19%、血清に1%未満のマグネシウムが平均合計25グラム程度蓄えられています。※

※引用データ「臨床医療におけるマグネシウムの重要性」

The scientific literature provides extensive evidence of wid…

生体のミネラル量(約70kgの生体に対して)

生体にある量

マグネシウム

25g

5g

亜鉛

5g

これだけ重要な機能を持つマグネシウムが不足すると、体の多くの機能が十分に働くことができなくなります

特にカルシウムとマグネシウムは2:1の割合で拮抗して働くため、たとえカルシウムを多く摂取したからといって、マグネシウムが足りていなければ逆に体調に異変をきたすこともあるのです。

ある実験では、無作為に被験者を抽出し各被験者の細胞マグネシウム値を測定したところ、カルシウム:マグネシウムの割合が、最大で46.8:1、最小でも12.1:1でした。現代の生活においてはカルマグ比が大きく崩れている可能性が高いと言えます。

以下ページ内の「イギリスにおけるWatkins博士・Josling博士の実験」をご参照ください。

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食事から積極的にマグネシウムを摂取しましょう!

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著者について

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早稲田大学理工学部卒業後、栄養関連の商品開発・情報編集などに15年以上従事。固定観念に囚われず、世界の新しい情報をいち早くキャッチし、既存のデータと組み合わせて新しい付加価値を生み出すことを心がけている。
趣味は、欧米の臨床試験データや研究論文を貪り読むこと。