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肘部管症候群を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

肘部管症候群とは、肘にある尺骨神経が傷つくなどで小指や薬指付近が痺れるなどの症状が現れる病気であり、症状が悪化すると、箸が持ちにくくなるなど日常生活に与える影響も大きいため、症状が軽度のうちに早期治療を行うことが大切です。

そして、これまで積み重ねられてきた知見から、マグネシウムの欠乏が急性心筋梗塞や脳血管疾患などの生活習慣病に加えて肘部管症候群の発症などに関与していることが判明しつつあります。

筋骨格系組織機能や免疫機構を含む生体の微妙な恒常性を維持するために、マグネシウムは広範囲にわたって深く機能していると言われています。

今回は、肘部管症候群を発症しないために日常生活においてマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。

【第1章】肘部管症候群とは?

肘部管症候群の初期症状としては、肘の内側から小指や薬指にかけての痺れや不快感などが挙げられます。

肘を曲げた状態にしていると、痺れが強くなるといったように感じる方が多いですし、読書の際やスマホを使用する際などで痺れや不快感を覚え、痛みを感じることもあります。

また、症状が進行すると前腕の小指側や手の筋肉が痩せるなどの症状が現れるケースもあります。

筋肉が痩せてくると、小指や薬指を思うように閉じたり開いたりできなくなるため、日常生活における作業に支障をきたす可能性が高く、握力の低下が発生し、見た目にも手の甲の骨が浮き出たようになります。

肘部管症候群は、一般的には40〜60歳の女性に多いといわれており、男女比は約7:3と指摘されていますが、若年層でも発症する場合があります。

特に、20歳以下の方でも、過去に骨折したことのある方が発症した症例やスポーツ障害として発症した症例があります。

肘部管症候群は、尺骨神経が慢性的に刺激を受けているために引き起こされますし、尺骨神経や肘部管が圧迫される要因としては、加齢の影響、靭帯の肥厚、スポーツ障害などが挙げられます。

専門的に言えば、肘部管症候群を発症する原因として、変形性肘関節症、上腕骨外顆骨折後偽関節による外反肘変形、上腕骨顆上骨折後の内反肘、外傷、ガングリオン、腫瘍などがあります1)。

【第2章】肘部管症候群を改善させるためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

肘部管症候群を効果的に予防するためには、肘を強く曲げるような動作をできるだけ避け、正しい姿勢で肘を使いましょう。

普段の生活の中で、無意識に強く肘を曲げてしまうことでこの病気を発症する可能性がありますし、一度治ったとしても、肘に負担がかかり続けると、再発を繰り返す恐れもあります。

こうした再発を繰り返さないためにも、姿勢を正して肘に負担をかけない動きを意識して取り組むことが重要であり、就寝中などで無意識に肘を曲げてしまいそうな時には、サポーターによる固定やタオルを巻く方法も予防につながります。

そして、マグネシウムは日々の生活において例えば飲酒時などにも消費されますし、食事から得られる糖質成分をエネルギーとして燃焼させるときにも大量に使用されることが知られています。

従来から本邦では日常生活内で積極的に意識してマグネシウムを摂取している方は比較的少なく、マグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。

そういった背景を受けて、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

そして、マグネシウム自体は血液中に約1%程度しか存在していないものの、これまでの数々の研究によって重要な生体因子のひとつであると言われています。

人間の身体の内部では、マグネシウムという成分は通常では多くの酵素を活性化する重要な役割を担っており、生命維持に必要な様々な代謝機構に関与しているファクターと言われています。

マグネシウムは、ミネラル成分のひとつであり、体内で多くの酵素の働きを助けていると同時に、実際にエネルギー産生機構に深く関与しております。

一般的に、マグネシウムを豊富に含む食材は大豆や豆腐などの豆類のほかに海藻類などが挙げられます2)。

マグネシウムは、普段摂取している栄養素の合成や分解に携わる工程以外にも遺伝情報の発現、そして筋骨格系組織機能や免疫機能の維持などにも寄与していますから、マグネシウムが生体内で欠乏すると肘部管症候群の発症リスクが上昇すると考えられます。

通常では、マグネシウムは主に植物性・動物性食物、そして飲料に広く含まれているとされており、ホウレンソウのような緑色の葉野菜、マメ科植物、ナッツ類なども優れたマグネシウム成分の供給源となり得ます。

一方で、最近では健康志向が高まる中で、自分の食生活に不安を抱く人や健康増進を深く求める方々がいわゆる健康食品の一つであるサプリメントに期待をかけて、日常的に摂取されています。

生体の微妙な恒常性の維持をしている観点から、マグネシウムという物質は広範囲にわたって我々の身体において深く機能しているがゆえに昨今でもサプリメントなどの健康食品類が注目されているのです。

同様に、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

こうした観点から、肘部管症候群の症状を改善させるためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると考えられます。

【まとめ(おわりに)】

肘部管症候群は、高齢の方が発症しやすく、小指や薬指における痺れや痛みを感じる病気です。

症状が軽度なものであれば、少しの痺れや違和感を覚える程度であるため放置する方もいますが、悪化すると手の動作にも悪影響を与えるため、少しでも違和感を覚えた場合には、早めに専門の医療機関を受診しましょう。

そして、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」です。

マグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分に適したサプリメントや経皮吸収型クリームなどの製品を選択して補給することを心がけることが重要な観点となります。

今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって肘部管症候群を引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

【引用文献】

1) 堀 博貴, 高木 陽平, 大井 雄紀, 藤岡 宏幸, 吉矢 晋一ら:滑車上肘筋を伴った肘部管症候群の1例. 中部日本整形外科災害外科学会雑誌. 2019 年 62 巻 2 号 p. 321-322.

DOI https://doi.org/10.11359/chubu.2019.321

2)山路力也:熱中症予防に効果的な3つの栄養素と3つの料理とは?.

DOI https://news.yahoo.co.jp/byline/ymjrky/20170723-00073620

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。