【はじめに】
骨腫瘍の中には治療の必要のない良性のものもあり、骨腫瘍とひとくくりにいっても様々な種類があって、初期症状は軽い痛みや腫れといったありふれたもので、かなり症状が悪化してから病変が発覚することも多いと言われています。
そして、これまで積み重ねられてきた知見から、マグネシウムの欠乏が急性心筋梗塞や脳血管疾患などの生活習慣病に加えて骨腫瘍を含む腫瘍性疾患の発症などに関与していることが判明しつつあります。
従来から本邦では日常生活内で積極的に意識してマグネシウムを摂取している方は比較的少なく、マグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。
そういった背景を受けて、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。
今回は、骨腫瘍にならないために日常生活においてマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。
【第1章】骨腫瘍とは?
骨腫瘍とは、骨に異常な細胞が増殖して痛みや腫れなどを引き起こす病気であり、骨腫瘍には、主に良性骨腫瘍、原発性骨腫瘍、転移性骨腫瘍、骨嚢胞、関節内腫瘍があります。
良性骨腫瘍の場合は、良性なので痛みや骨折しやすいという症状がなければ治療しないこともあります。
原発性骨腫瘍とは、転移してできたものではなく、初めから骨に発生する骨腫瘍のことであり、原発性骨腫瘍には、良性と悪性のものがあります。
また、他の部位の癌が骨に転移したものを転移性骨腫瘍といい、原因として乳がんの骨転移が多いといわれます。
骨嚢胞は変形性関節症など関節の異常によって、関節液などが骨の内部に入り、骨が溶けて穴が空いてしまった状態です。
時に、関節内部に腫瘍ができる場合があり、発症すると関節の損傷・機能障害・激しい痛み・体液の貯留を引き起こすことがあります。
骨腫瘍は、症状の特性から、放置されやすく症状が進行してから病変に気づく場合も多いですが、初期段階では、患部の痛みや腫れ、しこりとして触れる、関節の運動障害がある、骨折しやすくなるなどの症状が見受けられます。
骨腫瘍が進行すると、痛みは体を動かした時以外にも、安静時や夜間にも痛みを感じ徐々に悪化していくことがあります。
【第2章】骨腫瘍にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性
骨腫瘍は比較的稀な疾患であり、その診断や治療に困難なことが多いものです1)。
骨腫瘍は画像診断によって医師が判断した後に、悪性の可能性があれば細胞を調べることによって治療が決定されます。
また、骨腫瘍の検査方法は、レントゲン検査、MRI検査、CT検査、骨シンチグラフィ、生検検査などが挙げられます。
一般的に医療機関では、痛みや腫れがある部位にレントゲン検査を行い、レントゲンでは判断できない場合に、より正確な患部の状況を知るためにMRI検査やCT検査を実施します。
これらの画像診断だけでは良性・悪性の判断はできませんので、画像診断や痛みの状況などで悪性の可能性が高いと判断された場合は、生検を行って、患部の細胞を調べることによって、骨腫瘍が良性のものか悪性のものかの判断ができます。
骨腫瘍の治療方法は種類によって異なりますが、良性骨腫瘍の場合には特に問題がなければ治療しないことも多いです。
一方で、良性疾患でも骨折しやすい場合や痛みや機能障害が強い場合には腫瘍の摘出手術を行うこともあります。
また、原発性骨腫瘍と診断された場合は、専門の施設で抗癌剤治療を実施することから始めまって、可能であれば、腫瘍摘出術を行って人工関節や骨の移植を併用する場合も考えられます。
転移性骨腫瘍の場合は、原発巣の治療とセットで行われるなど、骨腫瘍の治療は骨腫瘍の種類や有意症状、あるいは患者さんの身体の健康状態に応じて実践されます。
そして、マグネシウム自体は血液中に約1%程度しか存在していないものの、これまでの数々の研究によって重要な生体因子のひとつであると言われています2)。
人間の身体の内部では、マグネシウムという成分は通常では多くの酵素を活性化する重要な役割を担っており、生命維持に必要な様々な代謝機構に関与しているファクターと言われています。
マグネシウムは、ミネラル成分のひとつであり、体内で多くの酵素の働きを助けていると同時に、実際にエネルギー産生機構に深く関与しております。
マグネシウムは、普段摂取している栄養素の合成や分解に携わる工程以外にも遺伝情報の発現、免疫機能の維持などにも寄与していますから、マグネシウムが生体内で欠乏すると低免疫状態から骨腫瘍を含む腫瘍性疾患の罹患リスクが上昇すると考えられます。
通常では、マグネシウムは主に植物性・動物性食物、そして飲料に広く含まれているとされており、ホウレンソウのような緑色の葉野菜、マメ科植物、ナッツ類なども優れたマグネシウム成分の供給源となり得ます。
一方で、最近では健康志向が高まる中で、自分の食生活に不安を抱く人や健康増進を深く求める方々がいわゆる健康食品の一つであるサプリメントに期待をかけて、日常的に摂取されています。
生体の微妙な恒常性の維持をしている観点から、マグネシウムという物質は広範囲にわたって我々の身体において深く機能しているがゆえに昨今でもサプリメントなどの健康食品類が注目されているのです。
また、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じずに適量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。
日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。
こうした観点から、骨腫瘍に罹患しないためにも普段から最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると考えられます。
【まとめ(おわりに)】
骨腫瘍の初期症状は、軽い痛みや腫れ程度で非常に放置されやすい病気であるため、症状が悪化してから気づく場合がほとんどになります。
骨腫瘍のなかでも、良性・悪性・原発性・転移性・発生場所などによって治療法や重症度が大きく変わってきますので、気になる症状がある場合は最寄りの整形外科など専門医療機関に相談しましょう。
そして、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」です。
マグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分に適したサプリメントや経皮吸収型クリームなどの製品を選択して補給することを心がけることが重要です。
今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって骨腫瘍を引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。
今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。
【引用文献】
1)公益社団法人日本整形外科学会HPより:骨・軟部腫瘍について
DOI https://www.joa.or.jp/public/bone/index.html
2)貝原俊樹ら:低カリウム血症, 低マグネシウム血症により多型性心室頻拍, 心肺停止となった1例.心臓. 2015 年 47 巻 SUPPL.1 号 p. S1_50-S1_54.
DOI https://doi.org/10.11281/shinzo.47.S1_50
著者について
■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域
■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。
■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。