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腎臓癌を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

腎臓癌とは、通常尿を産生して体内の不要物や老廃物を排出する役割を担っている腎臓という臓器に形成される悪性腫瘍を意味しています。

一般的に、この疾患は女性よりも男性により発症率が高く、近年は罹患する患者数が増加傾向であると言われています。

そして、マグネシウムは生体内で様々な反応に関係する必須電解質のひとつであり、生体内ではそのほとんどが骨、筋肉、軟部組織などに存在しているミネラルです1)。

これまで積み重ねられてきた知見から、マグネシウムの欠乏が急性心筋梗塞や脳血管疾患などの生活習慣病のみならず腎臓癌を含む腫瘍性疾患の発症に関与していることが判明しつつあります。

従来から本邦では日常生活内で積極的に意識してマグネシウムを摂取している方は比較的少なく、マグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。

そういった背景を受けて、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、腎臓癌にならないために普段の生活においてマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。

【第1章】腎臓癌になる原因とは?

健常人において腎臓を構成している細胞は、尿が通る管である尿管組織に存在する尿細管上皮細胞や、尿を産生する部位である糸球体とよばれる小器官を支える間質細胞、そして腎臓内に無数に走行している血管筋細胞など多種多様です。

腎臓癌においては、そのほとんどが疫学的には尿細管上皮細胞から由来する腎細胞癌であると伝えられています。

これらの腎臓がんを発症させる原因としては、喫煙歴、高血圧既往、肥満体形、そして末期的な腎不全や血液透析状態などの関与が示唆されており、こうした背景によって腎臓の細胞の遺伝子異常が生じて悪性腫瘍が発症すると考えられています。

稀に、von-Hippel-Lindau病と呼ばれる常染色体優性遺伝する病気が指摘されており、その一部で腎臓癌の一亜型である淡明細胞癌が発症するとも言われています。

【第2章】腎臓癌にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

万が一にも、腎臓癌を発症した際には悪性腫瘍が腎臓内にとどまっている場合、つまりステージ的に早期の範疇に該当するケースでは手術による根治的な切除が治療の基本となります。

専門的には、実際に手術治療が必要になった時には、腫瘍径や性状、また患者様の腎機能などに応じて、腎臓癌をまるごと腎臓と共に全切除する根治的な腎摘除術、あるいは腎臓を一部切除する腎部分切除術を選択することになります。

また、手術を施行しても再発してしまう場合、また手術で全て悪性腫瘍を切除することができない症例では、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬を使用することもあります。

そして、マグネシウム自体は血液中に約1%程度しか存在していないものの、これまでの数々の研究によって重要な生体因子のひとつであると言われています2)。

人間の身体の内部では、マグネシウムという成分は通常では多くの酵素を活性化する重要な役割を担っており、生命維持に必要な様々な代謝機構に関与しているファクターと言われています。

マグネシウムは、ミネラル成分のひとつであり、体内で多くの酵素の働きを助けていると同時に、実際にエネルギー産生機構に深く関与しております。

マグネシウムは、普段摂取している栄養素の合成や分解に携わる工程以外にも遺伝情報の発現、免疫機能の維持などにも寄与していますから、マグネシウムが生体内で欠乏すると低免疫状態から腎臓癌を含む悪性腫瘍罹患のリスクが上昇すると考えられます。

通常では、マグネシウムは主に植物性・動物性食物、そして飲料に広く含まれているとされており、ホウレンソウのような緑色の葉野菜、マメ科植物、ナッツ類なども優れたマグネシウム成分の供給源となり得ます。

一方で、最近では健康志向が高まる中で、自分の食生活に不安を抱く人や健康増進を深く求める方々がいわゆる健康食品の一つであるサプリメントに期待をかけて、日常的に摂取されています。

生体の微妙な恒常性の維持をしている観点から、マグネシウムという物質は広範囲にわたって我々の身体において深く機能しているがゆえに昨今でもサプリメントなどの健康食品類が注目されているのです。

同様に、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

こうした観点から、腎臓癌にならないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると考えられます。

 

【まとめ(おわりに)】

腎臓癌においては、腫瘍径が小さいフェーズでは症状がほとんど出現しないことが多いために、有意的な自覚症状からではなく定期的なかかりつけ医の受診や人間ドックなどにおける画像検査等で指摘されて診断に繋がることが往々にして認められます。

特に腎臓癌の場合は早期発見をして早期的な治療が実践できれば治療の選択肢も広がり、根治を目指して予後良好になることが期待されていますので、特段気になる症状がなくても定期的に忘れず検診などを受けることを意識しておきましょうね。

そして、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」です。

マグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分に適したサプリメントや経皮吸収型クリームなどの製品を選択して補給することを心がけることが重要な観点となります。

今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって腎臓癌を発症しないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

  1. 中村 忠博, 松永 典子, 樋口 則英, 北原 隆志, 佐々木 均:酸化マグネシウム製剤の腎機能低下患者における血清マグネシウム値への影響. 日本腎臓病薬物療法学会誌.201321.p.3-9.

DOI  https://doi.org/10.24595/jjnp.2.1_3

2)貝原俊樹ら:低カリウム血症, 低マグネシウム血症により多型性心室頻拍, 心肺停止となった1.心臓. 2015 47 SUPPL.1 p. S1_50-S1_54.

DOI https://doi.org/10.11281/shinzo.47.S1_50

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。