【はじめに】
肺結核という病気は、結核菌に感染することで発症する肺の感染症のことを指します。
肺結核における主な症状としては長引く咳や痰が有名ですが、時に倦怠感のみで経過することもあるために病気と気づかずに診断が遅れてしまい、結核菌が周囲へと広く波及されてしまい感染拡大する危険性も懸念されています。
そして、現在のところでは多種多様な症状に対してマグネシウムをいかに適用するなど数多くの研究が実践されています。
これまで積み重ねられてきた知見から、マグネシウムの欠乏が急性心筋梗塞や脳血管疾患などの生活習慣病に加えて肺結核を含む炎症性疾患や感染症の発症などに関与していることが判明しつつあります。
一方で、本邦では日常生活内で積極的に意識してマグネシウムを摂取している方は比較的少なく、マグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。
また、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。
今回は、肺結核にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。
【第1章】肺結核になる原因とは?
結核菌は基本的には飛沫感染を及ぼすと言われており、肺結核を罹患した患者さんの咳やくしゃみから原因菌に曝露されることで人から人へと感染していくと伝えられています。
空気中に浮遊している結核菌を吸い込んで体内に取り込まれた結核菌は、肺に存在するマクロファージと呼ばれる免疫細胞の中に寄生して感染症状を引き起こすことなく潜伏していると考えられています。
そして、ストレスや糖尿病、後天性免疫不全症候群などで免疫力が低下した状態に陥ると、マクロファージ内に潜在していた結核菌が活性化し始めて、血液やリンパ管を通じて炎症を起こして肺組織内に空洞を形成し壊死巣を作ることになります。
結核菌に感染した人すべてが肺結核を発症するのではなく、およそ1割程度に症状を来して発病すると考えられており、肺結核と呼ばれるこの病気では肺の至る所に結核菌による病変部位が形成されて菌が体外に排泄されることが知られています。
【第2章】肺結核にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性
肺結核は、2週間以上持続する咳症状が特徴的であり、それ以外にも体重減少、倦怠感、血痰、発熱などの随伴症状を認める場合もあります。
この病気では比較的初期段階での症状が軽くて、結核菌の増殖スピードは遅いがゆえに病変部はゆっくりと緩徐に進行することが多いために知らぬ間に受診が遅れてしまうということが指摘されています1)。
万が一本疾患に罹患した場合には、1種類の薬物を投与するだけでは結核菌が薬剤の耐性を獲得してしまうことが危惧されているため、実際の治療場面では薬効機序の異なる治療薬を組み合わせた治療策が行われます。
具体的には、治療開始から2か月までは、リファンピシン、イソニアジド、ピラジナミド、ストレプトマイシンという4種類の抗菌薬を内服し、その後は4か月間に渡ってリファンピシンとイソニアジドに切り替えて服薬治療を継続することになります。
そして、マグネシウム自体は血液中に約1%程度しか存在していないものの、これまでの数々の研究によって重要な生体因子のひとつであると言われています2)。
人間の身体の内部では、マグネシウムという成分は通常では多くの酵素を活性化する重要な役割を担っており、生命維持に必要な様々な代謝機構に関与しているファクターです。
そんなマグネシウムの摂取が不足すると、生活習慣病のみならずウイルス感染症や全身性炎症反応とも密接に関連していることがこれまでの調査研究でも徐々に解明されつつあります。
したがって、生命の基礎ミネラルとも言えるマグネシウムが不足すると、様々な体調不良を引き起こし、同時に免疫力が低下して多彩な細菌やウイルスによって肺結核を含む肺の炎症性疾患の発症に繋がる可能性があると考えられます。
マグネシウムは、果物や野菜、または経口サプリメントを組み合わせた食事成分として体内に摂取されます。
生体の微妙な恒常性の維持をしている観点から、マグネシウムという物質は広範囲にわたって我々の身体において深く機能していると言われており、昨今でも「サプリメント」などの健康食品類が注目されているのが現状です。
同様に、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。
日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。
こうした観点から、肺結核にならないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると考えられます。
【まとめ(おわりに)】
肺結核とは、一言でいえば結核菌による感染症であり、かつては我が国でも数知れぬ人々が本疾患によって尊い命を奪われてきた経緯があります。
現在は有効な治療薬が開発されてほとんどのケースにおいて薬で治癒する病気という認識になってきましたが、それでもいまだに日本は欧米の先進国と比較して結核の中まん延国と考えられています。
目下のところ、厳格な服薬支援や接触者健診などの総合的な結核対策が効果を上げて患者数は激減してきましたが、事前に肺結核にならないように十分に予防策を講じるように努めることが重要な観点となります。
そんな中で、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」です。
マグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分に適したサプリメントや経皮吸収型クリームなどの製品を選択して補給することを心がけることが重要な観点となります。
今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって肺結核を引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。
今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。
引用文献
1) 永井 英明:肺結核症診断のピットフォール. 日本内科学会雑誌. 2020 年 109 巻 3 号 p. 563-567
DOI https://doi.org/10.2169/naika.109.563
2)貝原俊樹ら:低カリウム血症, 低マグネシウム血症により多型性心室頻拍, 心肺停止となった1例.心臓. 2015 年 47 巻 SUPPL.1 号 p. S1_50-S1_54.
DOI https://doi.org/10.11281/shinzo.47.S1_50
著者について
■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域
■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。
■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。