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肺癌にならないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性

  • 2021年10月30日
  • 2021年12月3日

【はじめに】

肺癌は現在のところ世界的に増加傾向にあります。

英国、米国では喫煙率の低下に伴い肺癌の罹患率は減少しはじめている一方で、本邦では年々増加する一途です。

すでに我が国の男性では胃癌を抜いて死亡率の最も高いがんになっていて、最近では女性にも増えてきている傾向があります。

肺癌は一般的に喫煙歴と深い関係にあることが多く、本疾患を予防するうえで禁煙は欠かせません。

そして、主要ミネラルの一つであるマグネシウムと微量元素は生命活動において重要であり必要不可欠な成分です。

マグネシウム自体は血液中に約1%程度しか存在していませんが、血中におけるマグネシウム濃度は血中カリウム濃度など他の電解質とも密接に関わっており,重要な生体因子であると言われています1)。

健康は毎日の食事から。それが何より望ましいことですが、現代の食生活ではどうしても栄養バランスが偏ってしまいがちです。

生活習慣病の予防や健康維持にはバランスのとれた食生活が欠かせませんが、規則正しい食事や運動を続けるのは意外とむずかしいですよね。

そこで近年では手軽に栄養を補えるサプリメントの需要が高まりつつあります。

食事だけでは賄いきれない栄養成分を摂取できるサプリメントを含む栄養補助食品を毎日の生活に取り入れる方が増えています。

今回は、肺癌にならないためにマグネシウムのサプリメントを摂取する重要性などについて説明します。

【第1章】肺癌になる原因とは?

肺は、機能的に呼吸を通じて酸素を取り入れて二酸化炭素を排出する役割を生体内では担っています。

肺は通常では左右にひとつずつあり、心臓が少し左側にあるため、左肺は右肺よりも少し小さい構造になっています。

また、右肺は上葉、中葉、下葉の3つに分かれていて、左肺は上葉、下葉の2つに分岐した構成になっています。

これまでの統計より、男性は大体10人にひとり、女性はおよそ21人にひとりの割合で、一生のうちに「肺癌」と診断されています。

2018年の厚生労働省の報告では、肺癌は日本人のがんによる死亡数の第1位を占めているとのことです。

喫煙者は非喫煙者と比べて男性で約4倍、女性では3倍近く肺がんになりやすいと言われています。

さらに、喫煙行為を始めた年齢が若ければ若いほど、また喫煙量が多ければ多いほど肺癌を発症するリスクが高くなります。

そして、受動喫煙(周囲に流れるたばこの煙を吸うこと)も肺癌のリスクを23割程度高めることが知られてきました。

また、喫煙以外では、職業的に曝露せざるを得ない状況や大気汚染、あるいは家族に肺がんにかかった人がいる、年齢が高いことなどの背景が肺癌発生のリスクを高めます。

さらに、近年のさまざまな調査研究から、実は「女性ホルモン」が肺癌のリスク因子として有力視されています。

女性ホルモンについては、月経期間が長い女性や、エストロゲン補充療法を受けたことのある女性に、肺癌の発症率が高いことが従来から問題視されていました。

喫煙や女性ホルモン以外の肺癌を引き起こす原因としては、アルミニウムやヒ素、アスベストなどを吸引することも挙げられます。

【第2章】肺癌にならないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性

肺癌を予防する方法はこれまでにもたくさん研究されていて、その一例が禁煙です。

禁煙そのものは肺癌のリスク因子であるニコチン依存症という病気のために容易に達成できるものではなく、科学的根拠に基づいた医療技術による介入が必要です。

禁煙治療の有効性や経済効率性についてはすでにこれまでの研究から十分な科学的根拠が示されていて、その制度化により中長期的には肺癌予防も含めて医療費削減効果が期待できると言われています2)。

一般的に、日本人を対象とした研究結果では、様々な種類のがん予防には禁煙、節度のある飲酒、バランスのよい食事、身体活動、適正な体形、感染予防が効果的といわれています。

特にその中でも肺癌を予防するためには、現在たばこを吸っている人は禁煙し、吸わない人はたばこの煙を避けて受動喫煙にならないように注意しましょう。

なぜならば、禁煙を始めてから10年後には、禁煙しなかった場合と比べて肺がんのリスクを約半分に減らせることが判明しているからです。

そして、マグネシウムは、ミネラル成分のひとつであり、体内で多くの酵素の働きを助けていると同時に、実際にエネルギー産生機構に深く関与しております。

マグネシウムは、普段摂取している栄養素の合成や分解に携わる工程の他にも遺伝情報の発現、そして神経伝達の他にも免疫機能の維持などにも現実的に貢献しています。

したがって、マグネシウムが生体内で足りなくなると、骨粗鬆症や冠動脈狭窄などの虚血性心疾患、あるいは不整脈に陥る可能性があり、そして低免疫状態から発癌性のリスクが上昇するとも考えられます。

一般的に、マグネシウムは野菜、米、小麦、大豆および大豆製品、魚、牛乳および乳製品などに多く含まれています。

その一方で、他の食物にあらかじめ添加されている場合や、一部の医薬品にも配合されているケースもありますが、多くの方はサプリメントとしてマグネシウムを摂取することもあろうかと思います。

最近では、食物のみならず普段からサプリメントを摂取する重要性は徐々に周知されてきました。

サプリメントの利用目的は健康の維持・増進や病気の予防、食事で不足している栄養素の補給や強化、疲労回復、美容やダイエットなど性別や年齢により目的は様々です。

マグネシウムは日常的に我々の生体内で補酵素として、あるいは活性化物質として凡そ300種類以上の酵素の働きを助けてくれています。

現在のところ、製薬会社や食品会社から色々な微量元素のサプリメントが販売されており、多くの人が日常生活において活用していると思われます。

肺癌を発症しないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントを上手く活用する必要があると言えます。

【まとめ(おわりに)】

日本人の二人に一人ががんになると言われている時代です。

これまでの研究から年間約8万人が罹患してそのうちの7万人が死亡すると言った具合に全体の癌の中でも最も死亡数が多いのが肺癌という病気です。

肺癌の主な原因はタバコですが、それ以外にも受動喫煙、周囲の環境、食生活、放射線、薬品などがリスク因子として挙げられます。

肺癌はその他の癌腫と比較すると、発見が遅れがちで死亡率も高く、早期発見および予防対策が非常に重視されています。

そんな中で、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれている栄養素の中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格であり癌予防効果が期待されているミネラルが、「マグネシウム」です。

特に、マグネシウム入りサプリメントは1日に必要とされている数々の微量元素が幅広く含まれており、日々の社会生活の中で不足傾向であるミネラル成分を補給するにはちょうど良い製品になるでしょう。

1990年代から国民の健康意識の高まりなどによりサプリメントへの認識は広まり、また医療費高騰の対策として国政として予防医学を進めて法整備や規制緩和が行われてきました。

また、サプリメントそのものが一般の人に健康維持の意識を高めてもらう目的で推進されていることもあって我が国でも一大市場となりつつあります。

したがって、日々の食事内容もさることながら、サプリメントをうまく活用してマグネシウムの日常的な摂取方法を工夫することによって肺癌にならないように有意義な生活を送りましょうね。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

  1. 貝原俊樹ら:低カリウム血症, 低マグネシウム血症により多型性心室頻拍, 心肺停止となった1.心臓. 2015 47 SUPPL.1 p. S1_50-S1_54.

DOI https://doi.org/10.11281/shinzo.47.S1_50

  1. 中村 正和:禁煙治療による肺癌の一次予防医療や健診(癌検診を含む)の場での禁煙治療の意義と方法―. 肺癌. 2006 46 7 p. 843-851

DOI https://doi.org/10.2482/haigan.46.843

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。