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慢性胃炎を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

慢性胃炎とは、急性病変とは違って長期間にわたり胃炎の状態が続いていることを指します。

一般的に、胃炎と聞けば暴飲暴食などの影響で起こりやすい急性胃炎がまず頭に浮かぶ方が多いかもしれません。

ところが、この急性胃炎では一度治癒してしまえば胃粘膜は元通り正常に治りますが慢性胃炎のケースではいったん治療をしても正常な胃粘膜に改善することはあまり期待できません。

慢性萎縮性胃炎を引き起こす原因のほぼ90%以上はHelicobacter pylori(ヘリコバクターピロリ)菌による感染であると考えられており、この細菌は本邦でも長年問題視されている胃潰瘍や十二指腸潰瘍、そして胃癌の主たる要因であることが解明されてきました1)。

慢性胃炎の場合、このヘリコバクターピロリ菌が胃の中に長きに渡り棲みついてしまうことで宿主が知らぬ間に徐々に胃粘膜を障害して何十年にもかけてじわじわと炎症を惹起することで発症します。

そして、従来から本邦では日常生活内で積極的に意識してマグネシウムを摂取している方は比較的少なく、マグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。

そういった背景を受けて、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、慢性胃炎にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。

【第1章】慢性胃炎になる原因とは?

慢性胃炎を引き起こす主たる要因はヘリコバクターピロリ菌による持続感染であると考えられており、多くの場合には免疫機能が十分に発達していない幼少期に初期感染すると言われています。

逆に成人になってから感染する例はほとんどないと伝えられており、これらの背景には衛生状況が大きく関与していると考えられていますが、現代の我が国の衛生環境の高水準から推定すれば今後ピロリ菌の感染率は低下していくことが予測されます。

ヘリコバクターピロリ菌が実際に感染するアクセスルートとしては、日常的に子供と接する機会が多い母親などからの感染経路が主流と考えられています。

したがって、親子間での口移しを介して栄養補給や食事摂取することなどが濃厚接触の元となり感染を引き起こす原因となります。

また、仮に衛生環境がよろしくない保育所などの共同施設で生活している子どもたちが集まる環境下で嘔吐物や下痢などに接触してしまうこともヘリコバクターピロリ菌感染のリスクと捉えられています。

【第2章】慢性胃炎にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

万が一にも慢性胃炎に罹患した際には、その兆候として上腹部不快感、食欲不振などいわゆる消化器系の症状を呈することが多いです。

近年では顕著な自覚的症状を認めなくても、検診や人間ドッグなどで実行されるスクリーニング検査として上部消化管内視鏡が実践されるケースも少なくなく、そういった場面で慢性胃炎自体が指摘されることが往々にしてあります。

そして、人間の身体の内部では、マグネシウムという成分は通常では多くの酵素を活性化する重要な役割を担っており、生命維持に必要な様々な代謝機構に関与しているファクターと言われています。

マグネシウムは、ミネラル成分のひとつであり、体内で多くの酵素の働きを助けていると同時に、実際にエネルギー産生機構に深く関与しております。

マグネシウムは、普段摂取している栄養素の合成や分解に携わる工程以外にも遺伝情報の発現、免疫機能の維持などにも寄与していると考えられています。

一般的に、マグネシウムを豊富に含む食材は大豆や豆腐などの豆類のほかに海藻類などが挙げられます2)。

また、ホウレンソウのような緑色の葉野菜、マメ科植物、ナッツ類なども優れたマグネシウム成分の供給源となり得ます。

特に、最近では健康志向が高まる中で、自分の食生活に不安を抱く人や健康増進を深く求める方々がいわゆる健康食品の一つであるサプリメントに期待をかけて、日常的に摂取されています。

生体の微妙な恒常性の維持をしている観点から、マグネシウムという物質は広範囲にわたって我々の身体において深く機能しているがゆえに昨今でもサプリメントなどの健康食品類が注目されているのです。

同様に、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

こうした観点から、慢性胃炎にならないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると考えられます。

【まとめ(おわりに)】

慢性胃炎とは、その名の通り胃炎が慢性化した状態を指しており、主な症状としては胃もたれや吐き気、食思不振などが挙げられ、治療せずに放置しておくと胃潰瘍や胃癌に進行してしまう可能性が危惧されています。

本疾患は約8割以上がヘリコバクターピロリ菌による感染によって引き起こされると考えられています。

したがって、慢性胃炎に対する治療方法としては主たる要因であるピロリ菌を除菌することが推奨されているものの、胃粘膜が長期に渡り障害を受けているので、治療に時間がかかって難渋するケースも散見されます。

従来では、ピロリ菌除菌療法の適応は胃潰瘍など一部の病気に限定されていましたが、2013年からは「慢性胃炎」という病名に対しても保険適応で除菌療法が施行できることとなっています。

除菌療法は具体的にプロトンポンプ阻害薬と呼ばれる胃粘膜保護剤と二種類の抗生物質を組み合わせた合剤を1週間内服することが主流となっています。

同時に、食生活の乱れや過度のストレスなども慢性胃炎を悪化させる原因となりえますので、普段から胃に優しい生活を出来る限り送るように認識して心がけましょう。

そして、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」です。

マグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分に適したサプリメントや経皮吸収型クリームなどの製品を選択して補給することを心がけることが重要な観点となります。

今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって慢性胃炎を引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

  1. 内藤 裕二:自己免疫性胃炎とビタミンD. ビタミン. 2019 93 11 p. 488-490.

DOI https://doi.org/10.20632/vso.93.11_488

  1. 山路力也:熱中症予防に効果的な3つの栄養素と3つの料理とは?.

DOI https://news.yahoo.co.jp/byline/ymjrky/20170723-00073620

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。