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心室頻拍を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

「心室頻拍」と呼ばれる病気は頻脈性という脈が速くなる不整脈の一種であり、契機となる原因により心臓の中でも心室という部位が通常よりも早いペース(おおむね1分間に120回以上)で興奮する状態を指します。

その背景には、急性心筋梗塞や心不全などを始めとする器質的な心臓病によって発症するタイプのもの、あるいは心臓病がないのにかかわらず特発的に発症するものに分けられます。

心室頻拍発作が長期に渡って続くと脳や肝臓、腎臓などを含む全身臓器に十分な血液が運ばれない結果として意識消失する、または最悪な場合には命に直結することもある重篤な不整脈のひとつであると考えられています。

そして、マグネシウムは体内に多く含まれているミネラルの一種であり、一部の食物にも含有されていて1)、身体の中で補酵素や活性型物質として概ね300種類以上の酵素の働きを補助する役割を有しています。

一方では、近年において効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、心室頻拍を起こさないために日常生活においてマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。

【第1章】心室頻拍になる原因とは?

ヒトの心臓には、いわゆる「心房」と「心室」という部屋が二つずつ存在します。

そのなかでも心室という場所では全身や肺へダイナミックに血液を送る役割を担っており、十分な量の血液が心室から循環して供給されるためには心房から心室への正常で規則的な電気活動が必要不可欠です。

ところが、心室頻拍が起こっている状態では心房からの規則正しい電気活動とは無関係に心室そのものが過剰な活動をするようになり、健常時とは別の電気活動のルートが形成されることになります。

仮に、心室の電気活動において異常を呈した場合には全身に必要な血液を十分に送ることができなくなるため、心室頻拍発作が数十秒以上に渡り長時間持続する場合には注意を要します。

さらに、心電図において電気活動の形が多種多様に異なるタイプの「多形性心室頻拍」と呼ばれる状態は、生命に直結する程重篤になる可能性があるために認識しておく必要があります。

心室頻拍は、代表的な原因としては心筋梗塞や心筋症、弁膜症、先天性心疾患、心サルコイドーシスなどの心疾患により発症するタイプが知られています。

このような器質的な原因で起こる心室頻拍のケースでは重症度がより高く、致死的不整脈と考えられている心室細動へと移行して血圧が低下して意識障害に至るリスクが非常に高いために細心の注意を払う必要があると言えます。

また、上記以外にも明らかな心臓病が指摘されない特発的に引き起こされる心室頻拍も稀に引き起こされる可能性が懸念されています。

【第2章】心室頻拍にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

心室頻拍が長時間持続するタイプでは、全身の各種臓器へ健常時のように血液供給を行う機能が果たせなくなるために生命の危機が生じますし、多形性心室頻拍の場合には突然死する危険性も伝えられています。

この心室頻拍が疑われる場合には、12誘導心電図をはじめとした心臓の電気活動を評価する検査が実行されますが、必ずしも検査を受けて不整脈が指摘できるわけではありません。

そのような際には、24時間に渡って心臓の脈を確認することができるホルター心電図と呼ばれる検査を施行することもありますし、心臓電気生理学的検査と呼ばれる身体への負担が比較的大きい精密検査を検討されることもあります。

確定診断後に治療の必要性を認める場合には、薬物治療やカテーテルアブレーション治療、そして植込み型除細動器の植え込みなどの処置が実践されることになるでしょう。

カテーテルアブレーションの治療の現場では、心臓に入れた細いカテーテルの管の先から心臓の筋肉の一部周辺をターゲットにして高周波電流を流して心室頻拍の原因となっている電気の通り道を焼灼する処置が行われます。

また、植え込み型除細動器とは自動的に機械が致死的不整脈をキャプチャーして電気的除細動を行い蘇生できる代物の機器です。

この除細動器においては、危険性の高い心室頻拍を発症するリスクのある症例に対して処置の適応が考慮されて、実際に植え込まれると予防的に突然死を回避させる作用を発揮します。

そして、過去の文献では低マグネシウム血症という状態は不整脈発症のリスクファクターであると言われています2)。

必須・主要ミネラルであるマグネシウムは身体に必要不可欠な栄養素なので、毎日の食事やサプリメントなどの栄養機能食品から充分に摂取しても悪い影響を及ぼすことはほとんどありません。

昨今注目を浴びている「サプリメント」は、ある成分が濃縮されて、錠剤やカプセルなど、通常の食品とは違う形をして作られた製品を指しており、最近ではサプリメントを通じてマグネシウムを補給する方法が一般的にも広く普及しています。

また、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

これらのことからも、心室頻拍にならないためにも普段から最低限のマグネシウムを摂取することが重要であると考えられ、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると言えますね。

【まとめ(おわりに)】

心室頻拍では、実際に引き起こされた時点での患者さんの心拍数や発作の持続時間、あるいは心電図上の所見などに応じて重症度や繋がる症状などの疾患危険性が異なります。

心拍数が過剰に増えない心室頻拍発作では症状を自覚する事はあまりありませんが、心室頻拍が長時間に渡って継続して改善しなければ動悸症状や呼吸苦などを認めるようになりますし、ひどい場合にはめまいやふらつき、失神を引き起こすことも考えられます。

さらに、心臓が通常よりも格段に速く脈打つ影響から心不全を引き起こすこともありえますし、最悪の場合には心室頻拍から心室細動を代表とした致死的不整脈に繋がって死に至ることも稀にある恐ろしい疾患と思われます。

そのような背景がある中で、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない要素の代表格が、「マグネシウム」であると言われています。

マグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分に適したサプリメントや経皮吸収型クリームなどの製品を選択して補給することを心がけましょう。

今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって心室頻拍を引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

  1. 厚生労働省HPより:『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』.

DOI https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/08.html

  1. 高橋 伸二:周術期によく遭遇する不整脈と抗不整脈薬の使い方 (3)頻脈  ①narrow QRSの頻脈. 日本臨床麻酔学会誌. 2012 32 4 .p590-596.

DOI https://doi.org/10.2199/jjsca.32.590

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。