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咽頭癌にならないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性

【はじめに】

通常では、鼻の奥の部分から食道入口部までの範囲を咽頭と呼んでいます。

そして、この咽頭領域に発生するがんを「咽頭癌」と呼んでおり、咽頭とは上のほうから順に上咽頭、中咽頭、下咽頭の三箇所に分けられています。

食べ物や空気が通る道なので、もし仮に咽頭がんを発生すると食事が飲み込みにくい、呼吸が困難になる、あるいは耳が詰まった感じになるなど多彩な症状を認めるようになります。

そして、主要ミネラルの一つであるマグネシウムと微量元素は生命活動において重要であり必要不可欠な成分です。

本国のみならず米国の科学アカデミー医学研究所の食品栄養委員会においても日々の食事摂取基準としてマグネシウムや他の栄養素の推奨摂取量が提示されています1)。

ところが、現代の食生活ではどうしても栄養バランスが偏ってしまう傾向があります。

生活習慣病の予防や健康維持にはバランスのとれた食生活が欠かせませんが、規則正しい食事を続けるのは意外と困難です。

そこで近年では手軽に栄養を補えるサプリメントの需要が高まりつつあります。

食事だけでは賄いきれない栄養成分を摂取できるサプリメントを含む栄養補助食品を毎日の生活に取り入れる方が増えています。

今回は、咽頭癌にならないためにマグネシウムのサプリメントを摂取する重要性などについて説明します。

【第1章】咽頭癌になる原因とは?

咽頭がんは50歳代以降でかかることが多い病気です。

咽頭がんは空気や飲食物の通り道となる「咽頭」にできるがんであり、部位によって上咽頭がん、中咽頭がん、下咽頭がんの三つに分けられます。

咽頭の多くは目に見えない位置にあるために、咽頭がんを発見するには実際に医療機関で検査を受けることが重要です。

例えば、上咽頭がんとは鼻の奥(頭蓋底の下)に生じるがんのことであり、年間800人程度が診断されます。

上咽頭癌の発生にはEBウイルスが関与していると伝えられています。

ほとんどの日本人が小児の頃に症状が出ない形式で感染していると言われているEBウイルスによる上咽頭がんは人から人へ通常では感染しません。

次に、中咽頭がんは口のつきあたりに生じるがんで、扁桃や舌根にできるがんも含まれており、年間1800人程度が診断されています。

そして、下咽頭がんでは咽頭の一番下の箇所、つまり食道の手前に生じるがんであり、年間1900人程度が診断されます。

咽頭がんは全般的に飲酒や喫煙に大きな影響を受けると言われています。

咽頭は食べ物や空気の通り道であるため、発がん性のあるお酒やたばこの煙と直接的に接触をすることによって咽頭がんが誘発されやすいと考えられます。

いわゆる飲酒歴や喫煙習慣が原因となるがんの特徴は、下咽頭や中咽頭という位置に限らずに、口腔から咽頭一帯に影響が広範囲に及びます。

中咽頭領域は、一般的にリンパ系組織が豊富に発達している部位であり、ウイルスに感染することと発がん性との間に関連性があるのではないかと推察されています。

中咽頭癌は本邦や諸外国を問わず増加傾向にあって、とりわけヒトパピローマウイルス(以下、HPV)が関連する中咽頭癌の増加が著しい2)と言われています。

我が国では約 5割、欧米では約7割の中咽頭癌症例にHPV感染が認められており、従来では咽頭がんの発症のリスク因子として喫煙と飲酒が指摘されてきましたが、現在の中咽頭癌治療においてはこのHPV感染が重大な関心事になっています。

HPVとは人から人へ感染するウイルスで100種類以上の型を持っています。

種類によっては感染すると子宮頸がんや尖圭コンジローマなどの原因となることもあり得ますし、HPV陽性の中咽頭がんの場合には喫煙や飲酒が原因の中咽頭がんよりも発症する年齢が若く、予後が比較的良好であるという特徴があります。

中咽頭がんや下咽頭がんも飲酒や喫煙の習慣が原因となりますし、特に飲酒により顔が赤くなる体質の人が長期的に大量の飲酒を続けると、特に咽頭癌にかかりやすいといわれています。

【第2章】咽頭癌にならないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性

咽頭癌にならないためには普段からお酒やたばこを控えることが有効な予防策となります。

特に、飲酒と喫煙に関しては中咽頭がんのみに限らず、上咽頭がん、下咽頭がん、口腔がん、食道がん、肺がんなど、さまざまな部位で発癌リスクが高まるといわれています。

そのため、咽頭がんの発生を予防するためにも特に日常的にお酒をよく飲む人やヘビースモーカーの人はこの際に飲酒や喫煙の習慣を見直す努力をしましょう。

そして、マグネシウムは、ミネラル成分のひとつであり、体内で多くの酵素の働きを助けていると同時に、実際にエネルギー産生機構に深く関与しております。

マグネシウムは、普段摂取している栄養素の合成や分解に携わる工程の他にも遺伝情報の発現、そして神経伝達の他にも免疫機能の維持などにも現実的に貢献しています。

ですから、マグネシウムが生体内で欠乏すると、様々な疾患に陥る可能性があると同時に低免疫状態から咽頭癌を含む発癌性のリスクが上昇するとも考えられます。

通常では、マグネシウムは主に植物性・動物性食物、そして飲料に広く含まれているとされており、ホウレンソウのような緑色の葉野菜、マメ科植物、ナッツ類なども優れたマグネシウム成分の供給源となり得ます。

一方で、最近では健康志向が高まる中で、自分の食生活に不安を抱く人や健康増進を深く求める方々がいわゆる健康食品の一つであるサプリメントに期待をかけて、日常的に摂取されています。

近年ではマグネシウムサプリメントが広く普及しており、酸化マグネシウムやクエン酸マグネシウム、塩化マグネシウムなど色々な形で容易に入手できますので気軽に摂取することが出来る有用なツールです。

マグネシウムは日常的に我々の生体内で補酵素として、あるいは活性化物質として凡そ300種類以上の酵素の働きを助けてくれています。

咽頭癌を発症しないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントを上手く活用する必要があると言えます。

【まとめ(おわりに)】

咽頭がんとは、この咽頭と呼ばれる部位にできたがんのことをいい、できた場所によって上咽頭がん・中咽頭がん・下咽頭がんの3つにさらに細かく分けられます。

咽頭の多くは目に見えない位置にあるため、咽頭がんを発見するには医療機関で検査を受けることが重要です。

特に鼻やのど、食事のときの喉の違和感、首周りのしこりなど、咽頭がんが疑われる特有の症状がある場合には、最寄りの耳鼻咽喉科・頭頸部外科を受診するようにしましょう。

そして、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれている栄養素の中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格であり癌予防効果が期待されているミネラルが「マグネシウム」です。

特に、マグネシウム入りサプリメントは1日に必要とされている数々の微量元素が幅広く含まれており、日々の社会生活の中で不足傾向であるミネラル成分を補給するにはちょうど良い製品になるでしょう。

サプリメントなどの健康食品の消費量は年々増加しており、いまや約6割もの人が利用しているとも言われます。

したがって、日々の食事内容もさることながら、サプリメントをうまく活用してマグネシウムの日常的な摂取方法を工夫することによって咽頭癌にならないように有意義な生活を送りましょうね。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

1)Institute of Medicine(IOM). Food and Nutrition Board. Dietary Reference Intakes: Calcium, Phosphorus, Magnesium, Vitamin D and Fluoride(英語サイト). Washington, DC: National Academy Press, 1997.

DOI  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23115811/

  1. 松浦 一登, 今井 隆之, 浅田 行紀, 森田 真吉, 西條 聡:中咽頭癌治療の現状とこれから. 口腔・咽頭科. 2017 30 2 p. 159-164

DOI https://doi.org/10.14821/stomatopharyngology.30.159

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。