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アキレス腱を断裂しないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性

【はじめに】

アキレス腱断裂とは、アキレス腱と呼ばれる踵骨に付着している腱そのものが切れて離れてしまうことです。

アキレス腱とは、ふくらはぎにあるヒラメ筋と腓腹筋という筋肉と、かかとの踵骨をつないでいる筋肉の一部の腱のことを指します。

ヒトが立ち上がったり、歩いたりするときにつかわれることから、アキレス腱が万が一にも断裂してしまうと歩けなくなって転んだり、足に体重をかけられなくなるといった支障があらわれます。

近年では健康を意識して運動をおこなう方が増えたことや、スポーツ活動が盛んになったことからアキレス腱を断裂する人が増加しています。

また高齢化社会の到来によって高齢者の方が日常生活のなかの転倒などによって受傷するケースもみられており、アキレス腱断裂の発生件数は増えてきていると考えられています。

そして、主要ミネラルの一つであるマグネシウムと微量元素は生命活動において重要であり必要不可欠な成分です。

近年では多種類のミネラルやビタミンなどを同時に効率よく補うことができるサプリメントによってマグネシウム成分を摂取する人も多く存在しています。

今回は、アキレス腱を断裂しないためにマグネシウムのサプリメントを摂取する重要性などについて説明します。

【第1章】アキレス腱を断裂する原因とは?

さて、ここではアキレス腱を断裂する原因について解説していきます。

アキレス腱断裂は、ふくらはぎにあるヒラメ筋と、かかとの骨をつなぐ腱(アキレス腱)が断裂してしまうことが原因です。

アキレス腱断裂はスポーツ時や転倒あるいは転落したときなどに発生すると考えられます。

特にスポーツの中でも踏み込み、ダッシュ、ジャンプ、着地などの瞬発的な動作をおこなうことでアキレス腱がちぢんだり伸びたりするときに引き起こされやすいです。

したがって、アキレス腱断裂しやすいスポーツの種目としてはバトミントンやバレーボール、あるいはサッカーやテニスなどが挙げられます。

アキレス腱断裂は、踏み込みなどの動作でふくらはぎの下腿三頭筋と呼ばれる筋肉が急激に収縮した時や、着地動作などで急に筋肉が伸ばされたりした時に発生しやすいと言われています。

根本的に、腱の退行性変性といういわゆる老化現象がその発症の基盤にあると考えられています。

アキレス腱断裂では、受傷時にアキレス腱を蹴られた感覚、あるいはふくらはぎを叩かれた感じを訴えることが多いです。

ですから、こうした自覚症状の有無によってアキレス腱断裂の適切な診断にもつながります。

その中でも、なにかが弾けたような「pop音」が聞こえることもあり、アキレス腱断裂発生時の特徴的な症状と認識されています。

しかも、受傷後にはアキレス腱の部位が痛むのみならず、受傷した側の足に体重をかけられない、あるいはつま先立ちができないと言った症状がみられます。

また、高齢の方ではころんだり、ベッドなどから落ちてしまったりしたときにもアキレス腱断裂を時に引き起こすことがあります。

同じアキレス腱の断裂と言っても、若い人と中高年の方では、原因が若干違います。

若い人の場合には運動のしすぎや、無理をすることで、断裂を起こすことが多いのに対し、中高年の場合にはアキレス腱の老化が主な原因になっているのです。

アキレス腱は主にコラーゲン線維からできています。

ですから、加齢によってアキレス腱部の柔軟性がなくなり、固くなった状態のときに、アキレス腱に急激に過度の負荷がかかると、断裂してしまうことになるのです。

【第2章】アキレス腱を断裂しないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性

アキレス腱の断裂を起こすと、歩くときなどに痛みが伴うのはもちろんですが、完全に治るまでにギプスなどで足首付近を固定するので、日常生活にも重大な支障をきたします。

したがって、久しぶりに運動などをするときには、事前のアキレス腱の保護がとても重要だといえます。

若い人では、アキレス腱の断裂は、ある日突然起こることもありますが、実際に中高年の場合になれば腱断裂する前の前兆ともいえるアキレス腱炎と呼ばれる徴候があります。

アキレス腱炎が疑われる場合は、けっして無理をせず、まずは運動をしばらく休むことが肝要です。

また、アキレス腱の断裂を予防するためには、直接的には運動の前にかならず足首のストレッチをすることが重要ですので忘れずに認識しておきましょう。

そして、マグネシウムは補酵素、あるいは活性中心型物質として生体内において300種類以上の酵素の働きを助けています。

マグネシウムが不足すると、生活習慣病(糖尿病、メタボリックシンドローム)をはじめとして、肩こりや足のこむら返り、不眠や片頭痛など様々な症状を引き起こします。

特に、マグネシウムという成分はカルシウムの作用をコントロールしてアキレス腱周囲のみならず全身の筋肉を収縮させて弛緩させる役割を果たしています。

必須・主要ミネラルであるマグネシウムは身体に必要不可欠な栄養素なので、多少なりとも多めに摂取しても悪い影響を及ぼすことはほとんどありません。

マグネシウムを毎日の食事やサプリメントなどの栄養機能食品から充分に摂っているとアキレス腱断裂予防にも繋がることがあります。

マグネシウムは体内に多く含まれているミネラルの一種であり、一部の食物にも含有されています1)。

一般的に、マグネシウムは食品類の中では大豆製品や海藻、ナッツ類、そしてゴマ類に多く含まれています。

特に海藻類や大豆製品などは、生体にとって重要なミネラルやビタミンの宝庫と言われており、ひじきや昆布はマグネシウムを豊富に含んでいます。

そして最近では、食物のみならず普段からサプリメントを摂取する重要性は徐々に周知されてきました。

現在のところ、製薬会社や食品会社から色々な微量元素のサプリメントが販売されており、多くの人が日常生活において活用していると伝えられています2)。

これまでも日々の生活の中でサプリメントを摂取する重要性については触れており、成人に関してはマグネシウム成分を大体350 mg/日程度摂取することが推奨されています。

アキレス腱を断裂しないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントを上手く活用する必要があると言えますね。

【まとめ(おわりに)】

一般の中高年層の方がいざ運動をはじめると、つい無理をして頑張ってしまいアキレス腱の断裂を引き起こしやすくなります。

受傷時には、「ふくらはぎをバットでたたかれた感じ」の衝撃を感じることが多く、「破裂したような音がした」など断裂音を聴取できることもあります。

受傷直後は受傷肢に体重をかけることができずに転倒したり、しゃがみこんだりして、つま先立ちができなくなるのがアキレス腱断裂の特徴です。

したがって、アキレス腱断裂にならないために急なダッシュや強いジャンプはできるだけ避けるように心がけて、特に下り坂や上り坂ではアキレス腱にいつも以上の負荷がかかるので格段の注意が必要です。

そんな中で、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれている栄養素の中でも、特に現代人において心身の健康のために欠かせない代表格であると言われているのが、「マグネシウム」です。

マグネシウムは生体内の約300種類の酵素をサポートする補助酵素としての重要な役割を果たしていることは周知の事実です。

したがって、日々の食事内容もさることながら、サプリメントをうまく活用してマグネシウムの日常的な摂取方法を工夫することによってアキレス腱を断裂しないように有意義な生活を送りましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

  1. 厚生労働省HPより:『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』.

DOI https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/08.html

  1. 廣村 信, 金山 洋介, 五十嵐 香織, 羽場 宏光, 榎本 秀一:にがり成分の生体内ダイナミクスと代謝吸収過程のイメージング. 日本海水学会誌. 2010 64 4 p. 196-201.

DOI  https://doi.org/10.11457/swsj.64.196

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。