腎盂腎炎にならないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性

【はじめに】

腎盂腎炎とは、腎盂や腎杯さらに腎実質が細菌性によって炎症を起こしている状態です。

主な原因として細菌が膀胱から尿の流れとは逆行性に侵入することによって生じる感染症です。

いわゆる腎盂と呼ばれる部位は、腎臓と尿管の接続部分のことを指します。

一般的には腎臓で作られた尿は腎杯を経由して腎盂に集まり、さらに尿管から膀胱へと流れていきますが、通常は無菌状態です。

ところが、腎盂腎炎では膀胱炎の後に起こることが多く、多くは左右対にある腎臓のうち、片方に細菌が繁殖して起こります。

急激に発症し、臨床症状や炎症所見が強いものを急性腎盂腎炎と診断します。

一方で、比較的症状が軽く微熱や食欲不振などが主症状であるため経過が長く続くものを慢性腎盂腎炎と呼びます。

そして、細菌などの病原体による感染予防の観点から免疫機構を含む生体の微妙な恒常性を維持するために、マグネシウムは広範囲にわたって深く機能していると言えます1)。

残念なことに、現代の日本人は代表的ミネラルであるカルシウムやカリウムだけでなくマグネシウムも慢性的に不足していると言われています。

昨今では多種類のミネラルやビタミンなどを同時に効率よく補うことができるサプリメントによってマグネシウム成分を摂取する人も多く存在しています。

今回は、腎盂腎炎にならないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性について説明します。

【第1章】腎盂腎炎になる原因とは?

本来であれば、健康な人は膀胱から尿管、腎盂には細菌そのものが存在しません。

しかし、何らかの原因で尿路に細菌が侵入して炎症を起こす場合があります。

細菌の侵入経路で、もっとも多いのは尿道の出口から侵入した細菌が尿の通り道である尿管を遡って腎盂に達して起こるケースと言われています。

稀に、血管を通って血行性に腎臓領域に感染伝播することもあります。

原因菌となるのは主に大腸菌、緑膿菌などグラム陰性桿菌と腸球菌が多いです。

そのなかでも、特に大腸菌による感染が約9割にも達します。

一般的な統計では、腎盂腎炎は女性に多く発生する傾向があります。

理由としては、女性の方の場合には大腸菌などが存在する肛門と尿道の距離が近いこと、そして尿道が男性と比して物理的に短いことなどが考えられます。

また毎月訪れる月経や性交行為で陰部が不衛生になる、あるいは妊娠による子宮の増大で尿管が圧迫されて尿の流れが悪くなることも腎盂腎炎を発症しやすい一因と考えられています。

腎盂腎炎を度々繰り返す場合には、尿の通り道に生まれつきの先天的な異常がある場合も あります(専門的に膀胱尿管逆流現象と呼んでいます)。

他にも、尿路通過障害を来し得る結石、腫瘍、前立腺肥大などの合併疾患がある、あるいは尿道カテーテル留置状態である場合には腎盂腎炎になる可能性が考えられます。

また、糖尿病やステロイド治療、抗がん剤治療などを行い通常より免疫力が低下している等の状況があれば腎盂腎炎を発症させる原因となります。

【第2章】腎盂腎炎にならないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性

まず、腎盂腎炎を予防するためにはお風呂やシャワーなどで陰部を常に清潔に保つことが重要であり、できれば排便後に陰部の洗浄を行う手段も使うとよいでしょう。

万が一細菌が尿道に入り込んだとしても、腎臓にまで逆行的に上ってこないように尿で流してしまうことも予防するうえで大切です。

そのためには水分を適切量に摂取して、膀胱に尿を溜めこまないうちに逐一排尿するのも、ポイントの一つです。

それと同時に、日々の生活において尿の色調をみて白濁が無いか、異臭が無いか、あるいは尿が泡立っていないかなどを定期的にチェックするようにしましょう。

そして、人間の身体の内部では、マグネシウムという成分は通常では多くの酵素を活性化する重要な役割を担っており、生命維持に必要な様々な代謝機構に関与しているファクターと言われています。

マグネシウムの血中絶対値については一般に広く普及して行われている検査項目ではなく、時に異常値が見過ごされやすい要素とも言われます2)。

そんなマグネシウムの摂取が不足すると、生活習慣病のみならずウイルス感染症や全身性炎症反応とも密接に関連していることがこれまでの調査研究でも徐々に解明されつつあります。

したがって、生命の基礎ミネラルとも言えるマグネシウムが不足すると、様々な体調不良を引き起こし、同時に免疫力が低下して腎盂腎炎発症に繋がる可能性があると考えられます。

昨今において特に注目を浴びている「サプリメント」は、ある成分が濃縮されて、錠剤やカプセルなど、通常の食品とは違う形をして作られた製品をいいます。

近年では、サプリメントなどの健康食品の消費量は年々増加しており、いまや約6割もの人が利用していると言われています。

以前における厚生労働省の栄養調査によると、マグネシウムの平均摂取量は成人男性では270mg、成人女性では230mgであると言われており、日々の食品からの摂取量だけでは至適範囲のマグネシウム量として不足している実態が推察されます。

万が一にもストレスを多く抱えているときなどはミネラルの消費量も比例して増大すると伝えられており、マグネシウムの摂取は食事以外に市販のサプリメントでもある程度は期待できますので特にマグネシウムを意識して摂るように普段から心がけましょうね。

このように、腎盂腎炎にならないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントを上手く活用する必要があると考えられます。

【まとめ(おわりに)】

腎盂腎炎とは、膀胱から細菌が逆流することによって引き起こされる、腎盂および腎臓の感染症のことであり、腎盂腎炎を具体的に予防する方法としては、基本的には局所をきれいにして細菌が尿道から膀胱に入らないように維持することが第一です。

腎盂腎炎は、女性に圧倒的に多いとされているため、例えば排便後には前から後ろに拭くようにする、あるいは抗生物質を性行為後に飲むようにして予防に努める事もあります。

また、日頃から多く水分を摂って、尿で膀胱をできる限り洗い流するように意識して、寝る前には膀胱の中を一旦空にしておくことも腎盂腎炎を予防する方法の一つです。

腎盂腎炎では、細菌感染によって非常に強い炎症反応が起きることによって高熱に伴って悪寒戦慄、強い腰痛などの症状が生じて、早期に適切な治療を行わなければ生命に直結する敗血症に至ることも稀ではありません。

また、結石や腫瘍が誘因となっている場合には、尿の量が少なくなったり血尿がみられたりすることもありますので注意しましょう。

腎盂腎炎にならないために常日頃から免疫力の維持や向上を心がけて、免疫力を低下させる要因となり得る疲労やストレスのない規則正しい生活を送りましょうね。

そして、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」であると言われています。

マグネシウムは生体内の約300種類の酵素をサポートする補助酵素としての重要な役割を果たしていることは周知の事実です。

したがって、日々の食事内容を見直しながら、サプリメントをうまく活用してマグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって腎盂腎炎にならないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょうね。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

1)福生吉裕:マグネシウム製剤の臨床治療への有効性. 東京未病研究会雑誌. 1995 1 1 p. 20-28.

DOI  https://doi.org/10.11288/mibyou1995.1.20

2)磯崎泰介ら:マグネシウム・微量元素の代謝異常.日本内科学会雑誌.2006955.p846-852.

DOI https://doi.org/10.2169/naika.95.846

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。