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歩行障害にならないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性

【はじめに】

多くの方が普段から特に意識することなく、歩行することを繰り返していますね。

一般的に、医学の世界では歩行することは色々な観点から健康面に良好に寄与することと捉えられています。

特に、高齢者は運動不足が原因で生活習慣病などの病気になりやすいと言われており、医療機関ではその予防策として歩行することを推奨しています1)。

当然のことながら、歩行するには様々な体の機能が正常に働く必要があり、具体的には主に脳や運動神経、そして筋肉などが綿密に関連しています。

「歩く」と一言で言っても実際にその動作を実践するためには、ただ単に足の筋肉を使うのみならず、脳の部分が命令を出して、その後に適切かつ迅速に命令を伝える各種神経が上手く役割を果たすことが重要な視点になります。

そして、現在のところでは多種多様な症状に対してマグネシウムをいかに適用するなど数多くの研究が行われています。

これまでの知見から、マグネシウムの欠乏が急性心筋梗塞や脳血管疾患などの生活習慣病に加えて歩行障害の要因となる筋骨格系疾患に関する発症などに関与していることが判明しつつあります。

また、昨今では多種類のミネラルやビタミンなどを同時に効率よく補うことができるサプリメントによってマグネシウム成分を摂取する人も多く存在しています。

今回は、歩行障害にならないためにマグネシウムのサプリメントを摂取する重要性などについて説明します。

【第1章】歩行障害になる原因とは?

歩行障害の原因となる病気はいくつかの種類が存在します。

例えば、脳血管障害がその代表例です。

ある日突然に出現する歩行障害は注意を要し、迅速に医療機関を受診することが重要です。

なぜなら、左右どちらか片側の手足の力が入らない場合など急に出現した症状は、原因として脳の血管が詰まったか、破裂したか、いずれにしても脳梗塞や脳出血など脳の血管障害の可能性が高いと考えられるからです。

また、歩行障害の症状が数日から1週間程度かけながら徐々に進行するようなケースでは、多発性硬化症、視神経脊髄炎などの炎症性あるいは自己免疫性の病気である可能性を考えます。

これらの疾患の多くは脳神経内科領域の病気に属しており、足の力が入らずに歩けないだけでなく、それ以外にもふらつく、口がもつれて喋りにくくなるなどの症状も合併することが少なくありません。

さらに、歩行できない期間が数か月や年単位で自覚されるものであれば、脳や脊髄レベルの腫瘍性病変を疑いますし、それらのみならず栄養障害や薬の副作用など代謝性の異常によって歩行障害の症状が悪化してくるものが考えられます。

次に、腰椎のヘルニアや腰部脊柱管狭窄なども歩行障害の原因として忘れはなりません。

これら筋骨格系疾患の多くは他にも下半身のしびれや痛みなどの随伴症状を伴い、「動けば動くほど症状が悪化する」ことが特徴的と言えるでしょう。

また、当然のことながら、筋肉そのものの病気によっても歩行障害は引き起こされます。

しびれなどの感覚異常は認めないも、首回りや肩から上腕部にかけて筋力低下が現れて、太もも部位の力が入りにくいなどという場合には、筋炎をはじめとする筋肉の病気が鑑別に挙げられます。

その多くは治療可能で症状が改善する見込みが高く、中には悪性腫瘍や膠原病の合併症として出現する疾患が隠れていることもありますので、直ちに全身チェックも含めた精密検査が必要と思われます。

他にも歩行障害の原因疾患としては、例えば平衡障害が起きたときの耳性めまいや、心不全や呼吸不全によって体中に十分に必要な酸素が行き渡らない際、あるいは関節痛がひどくてしんどい場合にも結果的には歩行できないという症状に繋がります。

【第2章】歩行障害にならないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性

厚生労働省が発令した「健康日本21」の資料によると、主に成人の方で1日における理想的な歩数としては、男性概ね9000歩、女性8500歩前後と推奨されています。

その背景には、歩くことによって多くの利点があるという事実が存在しています。

例えば、肥満が原因で糖尿病や高血圧、脂質異常症などをはじめとした生活習慣病になるリスクが高くなることはよくご存じかと思いますが、これらの慢性疾患を予防あるいは改善するために歩行による有酸素運動を実行すべきであると考えられています。

また、ウォーキングのような軽く足を使うような運動をすると副交感神経の働きが活発になることで身体にとってリラックス効果が認められるようになり、比例して睡眠のクオリティーが向上するとも言われています。

ですから、普段から歩行障害にならないために生活習慣を改善できるところを見つけて事前に対策を練ることが重要な観点となります。

そして、マグネシウムという成分はカルシウムの作用をコントロールして肩周囲のみならず全身の筋肉を収縮させ弛緩させる役割を果たします。

主に、マグネシウムは筋肉を弛緩させ、カルシウムは筋肉を収縮させる役割を担っています。

さらに、マグネシウムは、細胞内液に多く含まれるミネラルであり、カルシウムと一面では拮抗し、別視点では協力しあって骨形成などを促進する働きがあると伝えられています。

最近では必須ミネラルの栄養素である「マグネシウム」が慢性的に摂取不足に陥っている方々が増えているようですが、一方では普段からサプリメントを摂取する重要性について徐々に周知されています。

マグネシウムは、主に果物や野菜、または経口サプリメントを組み合わせた食事成分として体内に摂取されており、特に経口マグネシウムサプリメントでは成人1日あたりで約350 mg前後の摂取量以下であればほぼ安全域と考えられています2)。

マグネシウムは、多くの体内酵素の正常な働きとエネルギー産生を助けるとともに、骨形成や筋骨格の安定度を正常に保つのに必要な栄養素です。

したがって、歩行障害にならないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントを上手く活用する必要があると言えます。

【まとめ(おわりに)】

歩くことは我々人間にとってもっとも基本的な能力の一つであり、歩行障害による生活上の制限や支障は計り知れずその予防策を知っておくことは有用と考えられます。

日常生活において歩行することは単に移動手段として捉えるだけではなく、体力不足や認知機能低下を回避する点でも医学的に一定の効果があると信じられており、まさに自分らしい快適な生活を送るために非常に重要な動作となります。

通常では、歩くことによって身体に良好な影響を与えることの方が多いと考えます。

したがって、日常的に無理のないレベルで継続的に歩行することを実践して、いつまでも健康的な身体を保って幸せな暮らしを続けられるように心がけましょう。

そして、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」です。

マグネシウムは生体内の約300種類の酵素をサポートする補助酵素としての重要な役割を果たしていることは周知の事実です。

また、サプリメントを日常的に上手に活用している人々は、サプリメントを利用しながら同時に生活習慣スタイルや食生活内容も一緒に見直していることがほとんどです。

ですから、日々の食事内容もさることながら、サプリメントをうまく活用してマグネシウムの日常的な摂取方法を工夫することによって歩行障害にならないように有意義な生活を送りましょうね。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

  1. 宮本 弦, 園部 元康, 芝田 京子, 広瀬 圭:慣性センサを用いた歩行計測システムの開発. 中国四国支部総会・講演会 講演論文集. 2019.57 (2019).

DOI https://doi.org/10.1299/jsmecs.2019.57.1001

2)Guerrera MP, Volpe SL, Mao JJ. Therapeutic uses of magnesium. American Family Physician 80:157-162, 2009.

DOI http://www.aafp.org/afp/2009/0715/p157.html

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。