【はじめに】
急性白血病は血液のがんとも呼ばれて恐ろしい病気として広く知られており、発症してから治療せずに放置すると数ヶ月程度で命を落としてしまう病気です。
急性白血病は、骨髄や血液の中で細胞が悪性化して増殖し、そのがん細胞の種類によって骨髄性とリンパ性に分類されています。
また、病気の進行度や悪性となる細胞の増殖過程に応じて急性と慢性に分類されており、特に急性白血病は急激に症状が進行するのが特徴的です。
そして、これまで積み重ねられてきた知見から、マグネシウムの欠乏が急性心筋梗塞や脳血管疾患などの生活習慣病に加えて急性白血病を含む腫瘍性疾患の発症などに関与していることが判明しつつあります。
従来から本邦では日常生活内で積極的に意識してマグネシウムを摂取している方は比較的少なく、マグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。
そういった背景を受けて、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。
今回は、急性白血病にならないために日常生活においてマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。
【第1章】急性白血病になる原因とは?
急性白血病は、骨髄や血中に腫瘍細胞(あるいは白血病細胞)が出現する疾患です。
そもそも骨髄というのは骨の中心部に存在し、血液を作る重要な役割を担っている部位になります。
血液細胞の根源となる造血幹細胞が分化増殖して、血液成分が合成される過程で骨髄芽球という未熟な血液細胞が産生されますが、急性白血病ではこの骨髄芽球の遺伝子に変異が起こることで悪性化した白血病細胞が増殖すると言われています。
例えば、急性リンパ性白血病と呼ばれる病気では、白血球内の一成分であるリンパ球が未熟な状態の段階でがん化して増殖することによって発症します。
このような遺伝子変異などが引き起こされる原因は未だ十分に判明していませんが、放射線被曝、あるいは抗がん剤を用いた化学療法の治療後には発症率が上昇することがわかっています。
【第2章】急性白血病にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性
仮に、急性骨髄性白血病に罹患した際には、その治療の目標としては白血病細胞の根絶となり、強力な化学療法が基本になります。
実際には、患者さん個々の全身状態、年齢、合併症の有無、治療希望などを総合的に考慮して、化学療法、造血幹細胞移植、支持療法などを選択します。
急性リンパ性白血病の場合には、化学療法と造血幹細胞移植が主な治療手段となります。
化学療法は主に抗がん剤を活用した治療策であり、もっとも多く実施されますが、それぞれの患者さんの病状やそのご家族の希望などを全体的に検討して、各種検査結果に基づいて専門担当医と相談しながら最適な治療法を選択することが重要な観点となります。
特に近年において、急性白血病を始めとする造血器悪性腫瘍の治療は従来の化学療法や造血幹細胞移植から分子標的療法や免疫療法へ潮流が変わろうとしており、特に分子標的療法では腫瘍細胞に特異的な分子を標的として副作用も少ない点でメリットがあります1)。
そして、マグネシウム自体は血液中に約1%程度しか存在していないものの、これまでの数々の研究によって重要な生体因子のひとつであると言われています2)。
人間の身体の内部では、マグネシウムという成分は通常では多くの酵素を活性化する重要な役割を担っており、生命維持に必要な様々な代謝機構に関与しているファクターと言われています。
マグネシウムは、ミネラル成分のひとつであり、体内で多くの酵素の働きを助けていると同時に、実際にエネルギー産生機構に深く関与しております。
マグネシウムは、普段摂取している栄養素の合成や分解に携わる工程以外にも遺伝情報の発現、免疫機能の維持などにも寄与していますから、マグネシウムが生体内で欠乏すると低免疫状態から急性白血病を含む悪性腫瘍罹患のリスクが上昇すると考えられます。
通常では、マグネシウムは主に植物性・動物性食物、そして飲料に広く含まれているとされており、ホウレンソウのような緑色の葉野菜、マメ科植物、ナッツ類なども優れたマグネシウム成分の供給源となり得ます。
一方で、最近では健康志向が高まる中で、自分の食生活に不安を抱く人や健康増進を深く求める方々がいわゆる健康食品の一つであるサプリメントに期待をかけて、日常的に摂取されています。
生体の微妙な恒常性の維持をしている観点から、マグネシウムという物質は広範囲にわたって我々の身体において深く機能しているがゆえに昨今でもサプリメントなどの健康食品類が注目されているのです。
同様に、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。
日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。
こうした観点から、急性白血病にならないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると考えられます。
【まとめ(おわりに)】
急性白血病は血液のがんと呼ばれるほど恐ろしい病気です。
本疾患における明確な発症原因はいまだに解明されておらず、効果的に働く確実な予防法も存在していないのが現状ですが、放射線被ばく、ウイルス、有機溶剤、喫煙習慣などとの関連性も考えられていますので認識しておきましょう。
万が一にも急性白血病を発症した際には、早期発見、早期治療が命を死守するために重要であり、常日頃から体調に気を配って、異変や有意な自覚症状を感じたら放置せずに早期的に専門医療機関を受診して迅速に診断や治療を受けるように心がけましょう。
そして、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」です。
マグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分に適したサプリメントや経皮吸収型クリームなどの製品を選択して補給することを心がけることが重要です。
今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって急性白血病を引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。
今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。
引用文献
1) 三谷 絹子:急性白血病:治療の進歩と今後の展開. 日本内科学会雑誌. 2018 年 107 巻 7 号 p. 1269-1271.
DOI https://doi.org/10.2169/naika.107.1269
2)貝原俊樹ら:低カリウム血症, 低マグネシウム血症により多型性心室頻拍, 心肺停止となった1例.心臓. 2015 年 47 巻 SUPPL.1 号 p. S1_50-S1_54.
DOI https://doi.org/10.11281/shinzo.47.S1_50
著者について
■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域
■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。
■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。