口内炎にならないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性

【はじめに】

口内炎には、さまざまな種類があります。

舌や口の中の粘膜だけでなく、唇にできることもあり、中には口内炎と気付きにくいものもありますが、一般的に口内炎とは、口腔内や口唇、舌の粘膜などに炎症が生じて、水疱やびらん、潰瘍、白苔などの粘膜病変を生じるものを指します。

口内炎の原因は多岐にわたり実際にはっきりと分かっていないものもありますが、「ビタミンやミネラル不足」がひとつの原因になり得ると考えられています。

そして、普段あまり意識することがなくても、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、現代人の心身の健康のために欠かせないもののひとつが、「マグネシウム」です。

マグネシウムは昔ながらの日本食では豊富に摂取できるものが多いとされていますが、最近では複数のミネラルやビタミンを同時に補うことができるサプリメントによってマグネシウム成分を摂取する人も少なからずいらっしゃいます。

今回は、口内炎にならないためにマグネシウムのサプリメントを摂取する重要性などについて説明していきます。

【第1章】そもそも口内炎になる原因とは?

口内炎の発症には、虫歯やサイズの合っていない義歯による粘膜への刺激、細菌・ウイルス・真菌などの感染、自己免疫疾患、全身性皮膚疾患によるものなど様々な原因があります。

口内炎による痛みの有無や粘膜に生じる病変のタイプは発症原因によって大きく異なり、数日で治る軽度なものから重症化するものまで多岐にわたります。

なかには、なかなか治らない口内炎で病院を受診し、ほかの病気が発見されるケースもあるために、長引く口内炎には重篤な病気が隠れている可能性を認識する必要があります。

種々のウイルスや細菌などの病原体に感染することで口内炎を発症することがあります。

特に多いのはウイルス感染によるもので、単純ヘルペス感染症、帯状疱疹、ヘルパンギーナ、手足口病、麻疹、風疹などの一症状として口内炎が現れます。

また、口腔内の常在菌が異常増殖することや、梅毒・淋菌などの細菌が口腔内に入り込むことで口内炎を生じることもあります。

細菌感染による口内炎は口腔内が不衛生な環境の場合には、非常に治りにくく症状が遷延化して悪化することがあるため注意が必要です。

さらに、ステロイド治療や抗がん剤治療を受けている人、白血病などのように免疫力が低下している状態の人では、口腔内に常在する真菌であるカンジダが異常増殖して口内炎を引き起こすこともあります。

また、自己免疫疾患であるベーチェット病、あるいはクローン病や全身性エリテマトーデスなどではアフタ性口内炎と呼ばれる痛みを伴う白いびらん状の口内炎や潰瘍性口内炎を形成することがあります。

そして、抗がん剤をはじめとした薬剤や放射線治療などによって、口腔内や舌の粘膜にダメージが加わると口内炎を生じることが時にあります。

薬剤性口内炎とは、薬剤の投与によって生じる口内炎であり、あらゆる薬剤が原因となる可能性があり、特に抗がん薬や一部の薬剤によって高率に口内炎が発症します。

そして、放射線性口内炎と呼ばれる中には通常では頭頸部癌の治療のひとつに放射線治療が挙げられ、放射線治療中に口の中に口内炎が生じることに繋がります。

また、ニコチン性口内炎は、喫煙者に起こる口内炎です。

このニコチン性の場合には、口の中の粘膜や舌に白い斑点ができるのが特徴です。

口内炎は粘膜への慢性的な刺激によって発症するケースもあります。

例えば、虫歯で先端が鋭利になったものや、サイズの合っていない義歯の長期間にわたる装着によって粘膜に慢性的な刺激が繰り返されると、その部位に口内炎を生じます。

そして、全身性皮膚疾患である尋常性天疱瘡や類天疱瘡などのように、身体の至る所に水疱などの皮疹を生じる皮膚疾患では、口腔内にも皮疹を生じることがあります。

【第2章】口内炎にならないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性

厚生労働省が制定している「日本人の食事摂取基準」によると、マグネシウムの推奨摂取量は1日あたり成人男性でおよそ340370mg、また成人女性では概ね270290mgとされています。

普段の食生活などでビタミン群やミネラルなどの要素が欠乏すると、唇や舌に口内炎が起きると考えられています。

このような背景があるがゆえに、口内炎を予防するためには、マグネシウム不足を普段から意識して少しでもサプリメントなどからマグネシウム成分を摂取する必要性があると言えますね。

口内炎を治すためには、ビタミン剤に頼るだけではなく、日ごろから食事やサプリメントでマグネシウムを含めてミネラル成分をしっかりと摂取しておきたいものです。

マグネシウムは種実類(ごまやアーモンド、カシューナッツ、ヒマワリの種など)、海藻類(あおさや青のり、わかめ、とろろ昆布など)、そして豆類・大豆加工食品(豆腐や納豆、油揚げ、味噌、きなこなど)に多く含有されています。

原則として、ミネラルそのものは基本的には体内で十分な量を作ることができませんから、食品などから摂取する必要がありますが、食事などで十分な量を取れない場合にはサプリメントを活用する方法もあります。

マグネシウムは主に細胞内に存在しており1)、血管収縮や神経筋機能および皮膚粘膜における細胞膜の安定性に貢献しているため、口内炎の発症などにも影響を及ぼしていると推定されます。

したがって、普段から規則正しい日常生活を心掛けて、マグネシウムなどのミネラルを含めてバランスの優れた食事を摂取するように意識して取り組むと同時に、サプリメントで不足しているマグネシウム成分を補う発想も悪くないと考えられます。

現在のところ、製薬会社や食品会社から色々な微量元素のサプリメントが販売されており市販の店頭などで見かけられた方も多いのではないでしょうか。

多くの人が日常生活においてサプリメントを活用しており2)、特にマグネシウム成分を含んでいるサプリメントは、酸化マグネシウムやクエン酸マグネシウム、塩化マグネシウムなどの化合物として様々な形で市販店などにおいて入手することが出来ます。

ですから、口内炎を予防或いは改善させる効果を有すると期待されているビタミンB群やマグネシウムなどを治療用サプリメントによって前向きに摂取するように日常的に心がけましょうね。

【まとめ(おわりに)】

口内炎の症状は、その原因によって大きく異なります。

口内炎の多くは口腔内や口唇部、そして舌部に数ミリ程度の円形や類円形の病変が散在して、水疱や潰瘍、びらん、白苔などの粘膜異常を合併することもあります。

そして、ミネラルの一種であるマグネシウムはそんな口内炎に改善効果を発揮します。

唾液の中にある免疫機構がマグネシウムを栄養にして働くと言われているため、口の中の抗菌力を上昇させることができ、口内炎を早く治すことができるのです。

したがって、日々の食事内容やサプリメント栄養をうまく活用してマグネシウムの摂取方法を工夫することによって口内炎にならないように努めて実り多い快適な生活を送りましょうね。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

  1. Facchinetti F, Sances G, Borella P, Genazzani AR, Nappi G. Magnesium prophylaxis of menstrual migraine: effects on intracellular magnesium. Headache 1991;31:298-301-

DOI https://headachejournal.onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/j.1526-4610.1991.hed3105298.x

2)廣村 信, 金山 洋介, 五十嵐 香織, 羽場 宏光, 榎本 秀一:にがり成分の生体内ダイナミクスと代謝吸収過程のイメージング. 日本海水学会誌. 2010 64 4 p. 196-201.

DOI  https://doi.org/10.11457/swsj.64.196

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。