半月板を損傷しないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性

【はじめに】

日常臨床現場においては、「半月板損傷」によってひざ関節の疼痛や可動域制限が認められることは近年では多くなっています1)。

一般的に、半月板損傷という病気は膝関節の内部にある半月板と呼ばれる組織があらゆる物理的影響などによって損傷を受けて色々な障害を引き起こす疾患です。

通常では、半月板には膝関節部においてクッションのように衝撃を干渉させる役割、あるいは周囲軟骨組織の保護および安定化という点で重要な任務を担っています。

したがって、半月板組織が損傷してしまうと膝を曲げ伸ばしして動作する際に痛みや引っかかりなどの症状を自覚するようになります。

そして、現在のところでは多種多様な症状に対してマグネシウムをいかに適用するなど数多くの研究が行われています。

これまでの知見から、マグネシウムの欠乏が急性心筋梗塞や脳血管疾患などの生活習慣病に加えて半月板組織などを含めて筋骨格系疾患に関する発症などに関与していることが判明しつつあります。

また、昨今では多種類のミネラルやビタミンなどを同時に効率よく補うことができるサプリメントによってマグネシウム成分を摂取する人も多く存在しています。

今回は、半月板を損傷しないためにマグネシウムのサプリメントを摂取する重要性などについて説明します。

【第1章】半月板を損傷する原因とは?

スポーツ運動によって膝に大きな負担がかかった結果、膝部分に比較的強い炎症が起こり、半月板組織が損傷して膝痛が発生することがあります。

現実的には、半月板というのは単独で半月板組織のみ損傷を受けるケース、あるいは靭帯損傷に合併するような形で損傷してしまう場合が考えられます。

例えば、運動をしている際中に膝関節を強く捻るなどの外力が強度に加わり、膝部が深く曲げられたりすることによって半月板そのものが下腿部の内側に位置している脛骨と大腿骨の間に挟まれて物理的な損傷を受けることになります。

また、サッカーやラグビーなどコンタクトプレーが激しく起こるスポーツ外傷の一種である前十字靭帯の損傷においても半月板損傷は合併して引き起こされやすくなります。

この際には、受傷した際に脛骨が一時的に前方に亜脱臼して半月板の後方部分に異常なまでに強度なストレスが加重されることで半月板組織の損傷が生じやすくなると言われています。

また、外傷によって一瞬のあいだに大きな物理的外力がかかった時のみならず、繰り返される微細な外的ストレスや加齢に伴う膝関節部の変性が半月板損傷の原因となることも考えられます。

通常、半月板というのは形状がアルファベットの「C」で表現されるような形をしています。

日本人などのアジア系民族は生まれつきこの「C」型の中央に存在するくぼみ成分がなく、脛骨関節面のほとんどに覆いかぶさって位置している円板状半月タイプが多いとされています。

そして、この円板状を呈した半月状パターンでは、他民族でよくみられる一般的なタイプの半月板と比して線維組織の配列がモザイク状にまばらであるがゆえに、大きな外的ストレスが起こらなくても損傷を受けやすいと考えられています。

【第2章】半月板を損傷しないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性

半月板損傷を起こした際の治療方法は手術をせずに対症療法で経過を観察する保存治療、あるいは根治的な外科手術治療の二種類に大別することができます。

また、外科的な手術選択治療はさらに半月板切除術と半月板縫合修復術に分類されます。

まず、膝関節内でクッションとして衝撃を吸収する役割を有している半月板組織は、いったん切除すると自動的に再生することはないということを認識しておきましょう。

したがって、半月板の機能を温存するという観点からは手術縫合によって半月板組織を修復するほうが望ましいという意見もあります。

また、膝周囲の筋力をしっかりと保持することも、断裂した半月板組織への負担を軽減させるためには有効的と考えられています。

そして、マグネシウムという成分はカルシウムの作用をコントロールして肩周囲のみならず全身の筋肉を収縮させ弛緩させる役割を果たします。

主に、マグネシウムは筋肉を弛緩させ、カルシウムは筋肉を収縮させる役割を担っています。

さらに、マグネシウムは、細胞内液に多く含まれるミネラルであり、カルシウムと一面では拮抗し、別視点では協力しあって骨形成などを促進する働きがあると伝えられています。

成人では骨質そのものや骨密度が低下することで、膝痛や肩こり、あるいは半月板損傷の原因にもなり得ます。

最近では必須ミネラルの栄養素である「マグネシウム」が慢性的に摂取不足に陥っている方々が増えているようですが、一方では普段からサプリメントを摂取する重要性について徐々に周知されています。

マグネシウムは、主に果物や野菜、または経口サプリメントを組み合わせた食事成分として体内に摂取されており、特に経口マグネシウムサプリメントでは成人1日あたりで約350 mg前後の摂取量以下であればほぼ安全域と考えられています2)。

サプリメントは健康食品の範疇ではありますが、いわゆる医薬品のような副作用がないわけではありません。

サプリメントを活用する際には、どこのメーカーをいつ、どれほど飲んだかなどを自分なりにメモしておき、万が一体調が悪くなったときにはすぐに使用を中止して医療機関などで相談しましょうね。

マグネシウムは、多くの体内酵素の正常な働きとエネルギー産生を助けるとともに、骨形成や筋骨格の安定度を正常に保つのに必要な栄養素です。

したがって、半月板を損傷しないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントを上手く活用する必要があると言えます。

【まとめ(おわりに)】

半月板損傷によって膝に痛みを自覚している場合には、自己判断で無理に痛みを紛らわそうとするのではなく、まずはしっかりと整形外科などで検査を受けて客観的に病状を正確に把握することが重要です。

痛みなど症状を感じた段階で早期的に適切な処置を行わなければ、仮に一時的に痛みが改善したとしても、数年後に再び膝痛が現れて日常生活に支障をきたすことがあります。

膝の痛みの原因が半月板損傷であるかどうかをきちんと把握して、症状を放置せずに最初の段階で的確な治療を実践できるように心がけましょう。

そして、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」です。

マグネシウムは生体内の約300種類の酵素をサポートする補助酵素としての重要な役割を果たしていることは周知の事実です。

また、サプリメントを日常的に上手に活用している人々は、サプリメントを利用しながら同時に生活習慣スタイルや食生活内容も一緒に見直していることがほとんどです。

ですから、日々の食事内容もさることながら、サプリメントをうまく活用してマグネシウムの日常的な摂取方法を工夫することによって半月板を損傷しないように有意義な生活を送りましょうね。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

1)阿部 徹太郎, 坂口 満, 生田 拓也, 工藤 悠貴:変形性膝関節症変化を有しない高齢者に対する鏡視下半月板切除術の検討. 整形外科と災害外科. 2019 68 1 p. 143-145

DOI https://doi.org/10.5035/nishiseisai.68.143

2)Guerrera MP, Volpe SL, Mao JJ. Therapeutic uses of magnesium. American Family Physician 80:157-162, 2009.

DOI http://www.aafp.org/afp/2009/0715/p157.html

著者について

+ posts

■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。