化膿性脊椎炎を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

化膿性脊椎炎とは、いわゆる脊椎領域に生じた細菌感染症を指します。

多くの場合には「黄色ブドウ球菌」というバクテリアが原因になって脊椎部位が化膿して感染することで、脊椎の痛みを起こす、あるいはひどい場合には脊椎が破壊されることに伴って神経障害に伴う麻痺などの症状が認められることもあります。

超高齢化社会を迎え化膿性脊椎炎の患者数は増加していると言われています1)し、40-50歳代の中年層でも本疾患を発症することがあり、リスク因子として糖尿病や悪性腫瘍、透析状態などに置かれている患者さんでは発症率が高まると伝えられています。

厄介なことに、化膿性脊椎炎では必ずしも全例において急激に痛みを自覚するわけではなく、慢性的に長期に続く腰背部痛、あるいは原因不明の発熱として臨床的に経過することもあるために正確な診断が遅れることも往々にしてあります。

そして、現在のところでは多種多様な症状に対してマグネシウムをいかに適用するなど数多くの研究が実践されています。

これまで積み重ねられてきた知見から、マグネシウムの欠乏が急性心筋梗塞や脳血管疾患などの生活習慣病に加えて化膿性脊椎炎を含む炎症性疾患や骨格系疾患の発症などに関与していることが判明しつつあります。

一方で、本邦では日常生活内で積極的に意識してマグネシウムを摂取している方は比較的少なく、マグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。

また、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、化膿性脊椎炎にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。

【第1章】化膿性脊椎炎になる原因とは?

頚部から腰部にかけて存在する脊椎は、基本的に頸椎、胸椎、腰椎、仙椎などで構成されています。

脊椎の解剖学的構造としては、椎体という大きな母体となる骨と、その骨と骨との間に挟まれたクッションの役割を有している椎間板などで構成されています。

より詳細に言えば、椎体は皮質骨という硬い骨で覆われており、その中はクモの巣状に海綿骨が存在して構成されています。

また、椎間板はクッションのような緩衝材としての役割を担っており、内部には弾力性のある構造物とゼリー状の髄核と呼ばれる部位があり、椎間板の周囲は線維輪という組織で保護されております。

さらに椎体内部には脊髄の本体そのものや馬尾と呼ばれる第3腰椎部以下の神経の集合体が走行する仕組みになっています。

化膿性脊椎炎は、脊椎領域に細菌が感染して重要な組織である椎体や椎間板に化膿や炎症所見が波及して、骨が脆弱になって徐々に脊椎が破壊されることとなります。

脊椎が破壊され始めると続いて脊柱管内部の脊髄神経にも悪影響が及ぶこととなり、障害を受けた部位に一致して神経症状を認めることになるのは容易に想像出来ますね。

感染好発部位としては、腰椎が最も頻度が高く、細菌が感染するアクセルルートとしては脊椎以外の別の生体部位における感染巣から血流を介して波及する傾向があります。

その他、外傷や神経根ブロックなどの医療行為による皮膚損傷に関連して、外部から直接的に病原体が脊椎部位へと侵入することも考えられます。

化膿性脊椎炎は、黄色ブドウ球菌により引き起こされることが多く、高齢者であること、あるいは糖尿病、悪性腫瘍、透析、ステロイド使用などが本疾患を発症させやすい危険因子と伝えられています。

【第2章】化膿性脊椎炎にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

万が一にも本疾患を罹患した際の治療方法は、原則としては安静保持、コルセット装着、あるいは抗生物質投与などを中心とした保存的治療を実施されます。

また、化膿性脊椎炎では黄色ブドウ球菌が原因菌となることが多いわけですが、細菌自体も菌交代現象などを介して変異する性質があることより薬剤に対する耐性菌の存在を視野に入れた抗生物質の種類選択が重要な観点となります。

そんな中で、マグネシウムという主要ミネラルは多くの体内酵素の正常な働きとエネルギー産生を助けると同時に、骨形成や筋骨格など筋骨格系組織の安定度を正常に保つのに必要な栄養素であると考えられています。

マグネシウムは、果物や野菜、または経口サプリメントを組み合わせた食事成分として体内に摂取されます。

生体の微妙な恒常性の維持をしている観点から、マグネシウムという物質は広範囲にわたって我々の身体において深く機能していると言われており、昨今でも「サプリメント」などの健康食品類が注目されているのが現状です。

特に経口マグネシウムサプリメントは、成人1日あたりで約350 mg(マグネシウム元素量)の摂取量以下であれば安全域と考えられています2)。

同様に、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

こうした観点から、化膿性脊椎炎にならないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると考えられます。

【まとめ(おわりに)】

化膿性脊椎炎は、主に中年者から高齢者に発症し、必ずしも背部痛や腰痛など全身症状が明確に示されないこともまれでは無く、加齢による腰痛としてしばらく経過観察されて診断が遅れることもありますし、不明熱として確定診断に至らずに難渋することもあります。

この病気では、脊椎や椎間板などの組織が細菌感染によって炎症性に破壊され、脊柱管内部を走行する神経に障害が及ぶ結果、手足の感覚異常や下半身麻痺などの症状を呈して日常生活を送るうえでの支障が甚大なものとなります。

通常の治療は、抗生物質の投与、あるいは安静を保つことが重要であり、病状が進行して重症に陥った際には、炎症の主座となっている膿成分を直接的にドレナージして排出する、あるいは破壊部位の骨形成群を再建するなどの治療介入を余儀なくされることもあります。

放置すると重篤な神経症状を呈して普段の生活における多大な支障を及ぼすのみならず生命にも直結するリスクを秘めている病気ですので、迅速な診断をつけて適切なタイミングで的確な治療実施が求められます。

そして、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」です。

マグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分に適したサプリメントや経皮吸収型クリームなどの製品を選択して補給することを心がけることが重要な観点となります。

今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって化膿性脊椎炎を引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

  1. 吉留 寛人, 松山 金寛, 菊野 竜一郎, 川内 健寛, 眞田 雅人, 堀川 良治, 川畑 直也, 宮口 文宏, 谷口 昇:腰椎化膿性脊椎炎に対する低侵襲手術. 整形外科と災害外科. 2021 70 2 p. 179-181.

DOI https://doi.org/10.5035/nishiseisai.70.179

  1. Guerrera MP, Volpe SL, Mao JJ. Therapeutic uses of magnesium. American Family Physician 80:157-162, 2009.

DOI http://www.aafp.org/afp/2009/0715/p157.html

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。