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動脈硬化を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

動脈硬化とは、いわゆる食事、運動、喫煙、飲酒などに関する生活習慣が影響して血管の状態が悪くなり血流が十分に健全に全身に送れなくなる病気のことを指しています。

動脈硬化を引き起こす代表的な原因としては、肥満、糖尿病、高血圧、脂質異常症などが挙げられます。

また、そのような動脈硬化の状態になれば発症リスクが高まると考えられている疾患の種類として、心臓の病気、脳の病気、大動脈や末梢動脈に関連する病気などが考慮されます。

そして、マグネシウムは体内に多く含まれているミネラルの一種であり、身体の中で補酵素や活性型物質として概ね300種類以上の酵素の働きを補助する役割を有しています。

近年、マグネシウムの欠乏は冠動脈疾患や心筋梗塞、2型糖尿病などを含む動脈硬化性疾患の危険囚子であることが示唆されています1)。

昨今では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、動脈硬化を起こさないために日常生活においてマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。

【第1章】動脈硬化になる原因とは?

動脈硬化とは、動脈の血管が硬くなって弾力性が失われた状態を指しています。

そもそも正常の動脈血管は、心臓から送り出される血液を介して酸素や栄養素を運ぶ重要な役割を持っていて通常であれば弾力性がありますが、加齢に伴って老化や様々な危険因子が影響して硬くなってしまうのが動脈硬化であると考えられています。

人間の血管は、主に内側から内膜、中膜、外膜の3層構造で構成されており、これらの血管の老化現象を動脈硬化と呼んでおり、日常生活において塩分の過剰摂取や肥満、過度なストレス、運動不足などの要素によって引き起こされると考えられています。

動脈硬化になった血管では、血管の内側にコレステロールなどの粥腫が付着して血管が狭くなり、血液の流れが悪くなります。

一般的には、糖尿病や高血圧、高脂血症、肥満、喫煙などが原因でも動脈硬化は進行します。

いわゆる「動脈硬化」が関連する疾患では、年齢、性別などを含めて、糖尿病、肥満体形、脂質異常症などを含めたメタボリックシンドローム、慢性腎臓病、飲酒や喫煙歴などの生活習慣が引き金になる要素と言われています。

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【第2章】動脈硬化にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

動脈硬化に関連する内臓脂肪をため過ぎないように、まずは甘い菓子や間食を控えることが重要な視点となります。

通常、甘い製菓や清涼飲料水などには砂糖が多く含有されており、砂糖成分を過剰に摂取すると高血糖を招き動脈硬化を進展悪化させてしまうので十分に注意する必要があります。

動脈硬化を改善させるお勧めの食事内容としては、生野菜のサラダ、海藻類、野菜炒め、きのこ炒め、野菜スープなどが挙げられます。

また、たんぱく質が含まれる脂身の少ない鶏肉、EPA(エイコサペンタエン酸) やDHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富に含まれているいわしやさば、さんまといった魚介類、豆腐や納豆などを代表とする大豆製品を食べると動脈硬化を予防改善することが期待できます。

野菜類に多く含まれている食物繊維は、腸管内で糖質や脂質の吸収を抑制してくれますし、きのこや海藻類には血圧を安定化させる効果を有するマグネシウムやカルシウムなどのミネラル成分が含まれているので動脈硬化改善という点で有用であると伝えられています。

マグネシウムはカリウムなどと同様に動脈硬化を防ぐために大事なミネラルであり、特に木綿豆腐など大豆食品にも多く含まれています。

また、ひとつの食品から一度にマグネシウムを大量に摂取するだけでなく、実際に人間が生きていくために必要な栄養素の一つであるマグネシウムのサプリメントが動脈硬化関連疾患である高血圧の治療選択肢のひとつとなるとの報告も存在します2)。

必須・主要ミネラルであるマグネシウムは身体に必要不可欠な栄養素なので、毎日の食事やサプリメントなどの栄養機能食品から充分に摂取しても悪い影響を及ぼすことはほとんどありません。

昨今注目を浴びている「サプリメント」は、ある成分が濃縮されて、錠剤やカプセルなど、通常の食品とは違う形をして作られた製品を指しており、最近ではサプリメントを通じてマグネシウムを補給する方法が一般的にも広く普及しています。

また、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

これらのことからも、動脈硬化にならないためにも普段から最低限のマグネシウムを摂取することが重要であると考えられ、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると言えますね。

【まとめ(おわりに)】

動脈硬化とは血管が硬くなって柔軟性が失われている状態です。

動脈硬化は、喫煙歴や運動不足などの危険因子が重なることによって発症し、なおかつ肥満、高血圧、脂質異常、糖尿病などのリスク要素によって動脈硬化の病状は進行します。

動脈硬化は自覚症状なく進行して、ある日突然に心不全、脳梗塞を始めとする脳卒中、大動脈や末梢動脈における血管病などを起こすリスクが高くなってしまいます。

本来の血管の仕組みや働き、あるいは動脈硬化進行の原因や発症リスクに関連する病気の種類などを知ることで、動脈硬化の予防や進行防止に努めるように心がけましょう。

そして、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない要素の代表格が、「マグネシウム」であると言われています。

マグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分に適したサプリメントや経皮吸収型クリームなどの製品を選択して補給することを心がけましょう。

今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって動脈硬化を引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

1) 武本 智嗣、舟場 正幸、松井 徹:ラットにおいて脂肪およびスクロースの過剰摂取はマグネシウム欠乏を増悪する. 日本栄養・食糧学会誌. 70巻・ 4号, p.157-163(2017-08).

DOI https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2030912297.pdf

2) Xi Zhang , Yufeng Li , Liana C Del Gobbo , Andrea Rosanoff , Jiawei Wang , Wen Zhang , Yiqing Song:Effects of Magnesium Supplementation on Blood Pressure: A Meta-Analysis of Randomized Double-Blind Placebo-Controlled Trials. Hypertension. 2016 Aug;68(2):324-33.

DOI 10.1161/HYPERTENSIONAHA.116.07664

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。