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入眠障害を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

毎日のように、「なかなか寝付きにくくて眠れない」ということが原因で日常生活や仕事業務に少なからず支障を生じている場合には、それはいわゆる「不眠症」と言えるでしょう。

特に、「入眠障害」は毎晩のように夜中になかなか寝付けずに実際に寝入るまでに少なくとも30分から1時間以上かかってしまう場合であり、不眠症のなかでも最も訴えが多く頻度的によく遭遇するケースです。

そして、マグネシウムはミネラル成分のひとつであり、体内で多くの酵素の働きを助けていると同時に、精神機能を含めて生体のエネルギー産生機構に深く関与していると考えられており、睡眠にも重要な役割を果たしている物質と言われています1)。

以前から我が国では日常生活内で積極的に意識してマグネシウムを摂取している方は比較的少なく、マグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。

そういった背景を受けて、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、入眠障害にならないために日常生活でマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。

【第1章】入眠障害とは?

本邦では、約5人に1人が様々な不眠症状で日々悩んで苦労していると言われています。

その中でも、特に「入眠障害」は、ベッドに入ってから寝付くまでに30分〜1時間以上時間がかかってしまう状態のことを意味しています。

数日寝付くのに時間がかかった程度では、少なからず多くの人が経験する事かと思いますが、入眠障害と言える要素としては、入眠障害の症状が1か月以上続いており、眠気や注意散漫など日常生活に多大なる支障が認められる場合を指しています。

入眠障害が引き起こされる原因としては、様々なファクターが関連しており、例えば生活習慣の不規則性、心的な過労やストレス、薬やアルコールの影響以外にも身体疾患や精神的な病気が直接的な誘因となることもあります。

【第2章】入眠障害にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

入眠障害にならないために、自分で対処できる方法としては、まずは適度な運動を心がけることになります。

1週間に少なくともおよそ2時間程度を目標に、軽く早歩きする程度の運動を継続すると適度に疲労感が溜まり夜間に眠りやすくなります。

また、日々規則正しいリズムで起床時間と就寝時間をある程度決めておくと入眠障害を引き起こしにくくなります。

毎朝の起床時刻をある程度自分の中で範囲を決定しておき、そして毎晩決まった時間に就寝時間を定めて、普段から身体の体調や生活リズムを整えるように心がけましょう。

さらに、寝る前にいつも温かいお風呂に入る、読書をして物思いにふける、音楽を聴いてリラックスするなどを実践すると入眠障害が予防できる可能性があります。

入浴する際に40℃くらいのぬるま湯に数十分くらい時間をかけてゆっくり体を浸かるようにすると、身体表面の血行状態が良くなり、徐々に深部体温が下がって、快適な眠りに向けて準備が整っていきます。

また、寝室をできるだけ快適空間に整える、あるいは夜遅くに嗜好品を控えて就寝する2時間前からタバコを喫煙しないように認識すると入眠障害の予防に繋がります。

そして、マグネシウムの生理的な効果としては、エネルギーの生成やタンパク質の合成、神経・筋肉のコントロール、心機能や血圧調整のみならず神経系作用を制御する役割もあるために精神的な要素や睡眠活動にも効果があるとされています。

人体内で数えて7番目に多いミネラルであるマグネシウムは、精神的な情動安定とストレス防御という観点も含めて生体内におけるすべてのエネルギー活動の場で重要な役割を持っていると言われています2)。

それと同時に、マグネシウムには神経の興奮を抑えて神経伝達を正常に保つ働きがあるとも伝えられているため、マグネシウムを普段から前向きに摂取することで高ぶる気持ちを鎮めて安定した精神状態を保持する作用があります。

さらに、マグネシウムというミネラルは精神的なリラックス効果だけでなく、全身の筋肉自体を弛緩させる作用も期待されています。

一般的に、マグネシウムを豊富に含む食材は大豆や豆腐などの豆類のほかに海藻類などが挙げられる以外にも、ホウレンソウのような緑色の葉野菜、マメ科植物、ナッツ類なども有名なマグネシウム成分の供給源となっています。

特に、最近では健康志向が高まる中で、自分の食生活に不安を抱く人や健康増進を深く求める方々がいわゆる健康食品の一つであるサプリメントに期待をかけて、日常的に摂取されています。

生体の微妙な恒常性の維持をしている観点から、マグネシウムという物質は広範囲にわたって我々の身体において深く機能しているがゆえに昨今でもサプリメントなどの健康食品類が注目されています。

同様に、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

こうした観点から、入眠障害を引き起こさないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると考えられます。

【まとめ(おわりに)】

不眠症の中でも特に「入眠障害」は最も多いタイプであると考えられています。

入眠障害にならないために、起床時間や就寝時刻を一定に保つ、就寝直前には明るい照明を浴びることを避けてパソコンやスマートフォンの使用を控えるなど個々の解決方法を見出して、快適な睡眠生活を送ることを目標にして様々な工夫を実践しましょう。

そして、私たちの体内に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における入眠障害を含めて睡眠障害の改善のために欠かせない成分の代表格が、「マグネシウム」です。

特に、ストレスが過剰にかかる現代ではマグネシウム摂取量そのものが不足傾向であると言われています。

日常的な疲労状態から精神的な健康を脅かす恐れも懸念されているため、入眠障害を始めとする睡眠障害に陥らないためにも常日頃のマグネシウム摂取が重要と考えられています。

今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって入眠障害を引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

1) 創業60年三代目上野アメ横小島屋Webページ:マグネシウムで良質な睡眠を!知られざるマグネシウムの安眠効果とおすすめ食べ物のご紹介HPより

DOI
https://www.kojima-ya.com/blog/about-nuts/magnesium-suimin-kouka/

2) 藏前尚子:2型糖尿病におけるマグネシウムの役割. JICD, 2015, Vol. 46, No. 1.p56-61.

DOI https://www.icd-japan.gr.jp/pub/vol46/17-vol46.pdf

 

著者について

■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。