不整脈にならないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性

【はじめに】

主要ミネラルの一つであるマグネシウムと微量元素は生命活動において重要であり必要不可欠な成分です。

マグネシウムは生体内で様々な反応に関係する必須電解質のひとつであり、生体内ではそのほとんどが骨、筋肉、軟部組織などに存在しています1)

マグネシウムは、その他のミネラルで代表格であるカリウムの次に細胞内液に多く充満しており、反対に血液中など細胞外液には1%未満のみしか存在していません。

人間の身体の内部では、マグネシウムは多くの酵素を活性化する重要な役割を担っているために、生命維持に必要な各種の代謝機構に関与している重要なファクターです。

また、近年では多種類のミネラルやビタミンなどを同時に効率よく補うことができるサプリメントによってマグネシウム成分を摂取する人も多く存在しています。

そして、「不整脈」とは心臓の脈拍が正常とは異なるタイミングで起きるようになった状態のことを指します。

不整脈には、脈が速くなる頻脈、また脈が遅くなる徐脈、そして予定されていないタイミングで脈が生じる期外収縮などがあります。

不整脈の緊急度や治療方法は千差万別であり、不整脈の中には、緊急性はなく放置しても問題のないものがある一方で、命に関わる不整脈も存在します。

今回は、不整脈にならないためにマグネシウムのサプリメントを摂取する重要性などについて説明します。

【第1章】不整脈になる原因とは?

心臓は、基本的に心筋細胞における電気信号を基にして規則正しく動いています。

心臓は右心房、右心室、左心房、左心室の4つの部屋に分かれており、右心房に存在する洞結節が電気信号を発生させる部位となります。

洞結節から発せられた電気信号は、右心房から左心房、両心室へと順次伝わります。

この電気信号の流れが乱れたり、遅くなったり、速くなったりしている状態が「不整脈」と言えます。

治療が必要な不整脈である心房細動や心室細動などは、虚血性心疾患や心臓弁膜症、心筋症などの原因となります。

また、虚血性心疾患や心臓弁膜症などを原因として電気伝導路に異常が生じると、治療が必要な不整脈を呈することがあります。

不整脈と一言でいっても症状の程度は不整脈の種類によって異なり、少し脈が飛ぶ程度のものがある一方で、突然死を起こす非常に怖い不整脈もあります。

不整脈の中でも頻度的にもっとも多いのは、予定されていないタイミングで脈が生じる期外収縮と呼ばれる不整脈です。

この期外収縮は危険性のない不整脈で、発生しても自覚症状が現れないことがあります。

また、頻脈や徐脈にはさらに細かな分類があり、原因も様々挙げられます。

たとえば、スポーツ選手は通常よりも心拍数が遅くなることがありますが、これは病的なものではありません。

一方で、危険な不整脈になると、脳への血流が不十分となり、失神やふらつきを起こすことがあります。

また、心臓が十分量の血液を全身へと供給できなくなった結果として、息切れや呼吸困難などの心不全症状を呈することもあります。

さらに、心房細動と呼ばれる不整脈では、心房内に血栓を形成し、その心房内の血栓は血流に乗って全身へ飛ばされる恐れがあるため、脳梗塞の発症リスクも上昇すると考えられています。

【第2章】不整脈にならないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性

原則的に、不整脈の治療はその不整脈のタイプによって大きく異なります。

治療介入が必要かどうかは、心室細動などの命に関わる危険な不整脈であるか、心房内血栓や弁膜症などの重篤な基礎疾患を有しているか、失神などの自覚症状を伴っていないかなどのことを総合的に考慮して決定されます。

不整脈そのものに対する治療方法には、ペースメーカー、抗不整脈薬、カテーテルアブレーション(心筋焼灼術)、植え込み型除細動器などが代表例として挙げられます。

また、不整脈の発症には過労やストレスの関与も見逃せませんので、日常生活においてストレスや不規則な生活習慣などの誘因を出来る限り遠ざけて予防策を講じることが重要です。

不整脈にならないためにはストレスをためないよう心がけて規則正しい生活を送ることが重要な観点です。

カフェインやアルコールの摂取、喫煙などによって不整脈が誘発されることもあるため、注意しましょうね。

心臓の病気、高血圧など不整脈が生じやすい基礎疾患を持つ方は、これらの治療を行うことも不整脈の予防につながります。

そして、必須ミネラルは知られているだけで全てあわせておよそ現在30種類程度存在すると言われており、それぞれが生命体にとって重要な働きをもたらします。

マグネシウム自体は血液中に約1%程度しか存在していませんが、血中におけるマグネシウム濃度は血中カリウム濃度など他の電解質とも密接に関わっており重要な生体因子であると言われています2)。

マグネシウムは体内の様々な酵素反応に関与しているため、細胞内の微妙なマグネシウム不足が様々な体調不良に直結します。

マグネシウムは乾燥ワカメやアーモンドなどのナッツ類などにたくさん含まれています。

野菜類、海藻類、大豆製品などは、体に大切なミネラルやビタミンの宝庫と言われています。

特にマグネシウム物質は不整脈を含めて心臓病を未然に予防してくれる賜物となり得ますので、日常生活から心掛けて摂取するようにしましょう。

そして、食物のみならず普段からサプリメントを摂取する重要性は徐々に周知されてきました。

成人に関してはマグネシウム(クエン酸マグネシウムや塩化マグネシウム)を概ね400 mg/日程度摂取することが推奨されています。

不整脈を発症しないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントを上手く活用する必要があると言えますね。

【まとめ(おわりに)】

低マグネシウム血症は不整脈発症のリスクファクターであると言われています3)。

不整脈は中年以降の方によく見られる状態で、ときに命の危険を伴い治療が必要となることがあるため、不整脈が疑われる場合は、早めに適切な治療を受けることが重要です。

不整脈というと一般的に心臓に原因があると考える方もいますが、実はそれだけではありません。

主な原因は加齢や自律神経の乱れ、ストレスの蓄積などが考えられており、中年以降では誰にでも起こりうる状態といえます。

特に、その中でも心臓や甲状腺の病気を抱えている方や高血圧などの生活習慣病を抱えている人々は特に不整脈が生じやすいことが分かっています。

不整脈には治療の必要がないものから、命に関わるものまでさまざまなタイプがあります。

特に意識を失うことがある以外にも、脈が遅くなって息切れがする、突然動悸がする場合には治療の必要な不整脈が潜在して隠れている可能性も考えられます。

そんな中で、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」です。

マグネシウムは生体内の約300種類の酵素をサポートする補助酵素としての重要な役割を果たしていることは周知の事実であり、上手く付き合えば顔面神経麻痺の誘因とされているストレスを軽減できる可能性も秘めています。

したがって、日々の食事内容もさることながら、サプリメントをうまく活用してマグネシウムの日常的な摂取方法を工夫することによって不整脈にならないように有意義な生活を送りましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

  1. 中村 忠博, 松永 典子, 樋口 則英, 北原 隆志, 佐々木 均:酸化マグネシウム製剤の腎機能低下患者における血清マグネシウム値への影響. 日本腎臓病薬物療法学会誌.201321.p.3-9.

DOI  https://doi.org/10.24595/jjnp.2.1_3

2)貝原俊樹ら:低カリウム血症, 低マグネシウム血症により多型性心室頻拍, 心肺停止となった1.心臓. 2015 47 SUPPL.1 p. S1_50-S1_54.

DOI https://doi.org/10.11281/shinzo.47.S1_50

3)高橋 伸二:周術期によく遭遇する不整脈と抗不整脈薬の使い方 (3)頻脈  ①narrow QRSの頻脈. 日本臨床麻酔学会誌. 2012 32 4 .p590-596.

DOI https://doi.org/10.2199/jjsca.32.590

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。