マグネシウムクリームと熱中症

  • 2021年8月11日
  • 2021年8月10日
  • 熱中症

【はじめに】

さて、本格的な夏のシーズンには熱中症にならないように注意が必要です。

熱中症は一歩間違えれば生命にかかわる重大な病気ですが、予防法を正しく知って理解していれば防ぐことができます1)。

真夏に大量の汗をかくと身体の水分はもちろんのこと、塩分やカリウム、そしてマグネシウムなどのミネラル成分なども失われてしまうことは御存知ですね。

そしてこれらの栄養素が不足すると、汗が出なくなって熱中症に陥りやすい状態になりかねないために、事前に水分や塩分、ミネラルなどを摂取しておくことが熱中症の対策として非常に重要です。

特に、マグネシウムは、人体にとって必須のイオンとされており、日々の健康と生活を支えて維持するのにとても有益な役割を有しています。

ところが、近年では必須ミネラルの栄養素「マグネシウム」は、一般的に摂取不足であると言われています。

マグネシウムは脳や心臓、そして骨格筋などにおいて重要な生理学的役割を果たしており、そのマグネシウムの摂取不足は虚血性心疾患などの生活習慣病のみならず熱中症発症とも密接に関連していることがこれまでの臨床研究でも明らかにされつつあります。

今回は、誰しもが発症するかもしれない熱中症とマグネシウムとの関係性、そして熱中症を予防するためにマグネシウムクリームが発揮する効果などをご説明いたします。

【第1章】熱中症とマグネシウムとの関係とは?

周知の事実ですが、体の中の水分が不足すると、熱中症をはじめとしてさまざまな健康障害のリスク要因となります。

熱中症は、特に夏の暑い時期に発症します。

熱中症とは主に高温環境下での障害の総称を指し、その重症度によって通常では3種類に分類されています。

夏の暑いシーズンに皮膚から発汗することによって血液中の水分が減少すると、生体内では細胞外液と内液の移動によって循環機能に支障を来さないように適切な体液管理を維持するような調整機能が働きます。

大量発汗時に水分補給を行わないと、脱水によって血液が濃縮し循環不全を起こし、それに伴って酸素や栄養素の運搬あるいは体温調節にも重篤な障害を起こして、熱中症を引き起こします。

細胞内電解質の組成としては、カリウムやマグネシウムが主体であり、この環境下で生存しているミトコンドリア細胞にとってこれらの欠乏はエネルギー産生の機能低下を直接的にきたすことになります。 

カリウムは体内の水分保持に必要な栄養素であり、カリウムが不足すると脱水症状を引き起こしますし、マグネシウムは血圧や体温の調節に必要な栄養素と言われており、ナトリウムとカリウムの細胞内外のバランスを整える働きも有しています。

夏の運動時などたくさん発汗することによってナトリウムやカリウム、そしてマグネシウムなどを代表とするミネラル成分も失われますので、その際に失われたミネラルを摂取することは非常に重要な観点であり、その時特に意識すべき栄養素は「マグネシウム」です。

特に有名なアスリートたちは非常にアクティブに運動するために多量の発汗や筋疲労を伴い、筋収縮や筋痙攣を予防して電解質バランスを整えるためにマグネシウムを摂取することが重要であることを解り易く理解しています。

このような背景があるからこそ、熱中症を体の内面から予防して改善させるためには、まずは「マグネシウム不足」を優先して解消する必要があります。

【第2章】熱中症が改善できるマグネシウムクリームの効果を教えます!

生体内では細胞内外の電解質は、細胞膜を介した晶質浸透圧にて一定のバランスが生理的に保たれています。

運動時など大量に発汗することによって血液内から水分とナトリウムが失われます。

熱中症を予防して改善させるためには、まずはこまめに水を飲むことです。

通常は水分摂取のみで問題はありませんが、大量の発汗になると水のみならず同時にマグネシウム成分も喪失し、筋肉の痙攣(いわゆる、こむら返り)の原因となります。

こうして塩分のみならずマグネシウムやカリウムなどのミネラル物質が汗と共に大量に体外に排出されてしまうゆえに、特にマグネシウムとカリウムの多いミネラル水を飲むと効率的にこむら返りなどの症状予防にも繋がります。

もちろん必要な栄養素はサプリメントなどでも摂取は可能ですが、せっかくなら食べ物で美味しく摂取できれば良いですよね。

マグネシウムを豊富に含む食材は大豆や豆腐などの豆類のほかに海藻類などが挙げられます2)。

一方で、夏の暑い時期になかなか普段より食欲が進まずに経口摂取が十分期待できない時も多かれ少なかれ経験します。

そんな時に思い出してほしいことは、マグネシウムは実は「皮膚から吸収されやすい」という特性があるということです。

マグネシウムの経皮吸収については過去の研究者3)によると、塩化マグネシウム溶液を局所的に皮膚に塗布すると、マグネシウム成分がヒトの角質層を透過し、濃度と曝露時間に依存することが判明しました。

もちろんマグネシウムの摂取は市販のサプリメントでもある程度は実行できますが、マグネシウムクリームは効率よくお肌につける新しいタイプの熱中症の解決策になり得ます。

マグネシウム経皮吸収による症状に対する即効性は高いと言われていますので、夏の暑い時期に熱中症の症状から解放されたいという人は、ぜひマグネシウムクリームを塗布してみてくださいね。

【まとめ(おわりに)】

熱中症予防に最適な飲料水は、例えばマグネシウム入りの麦茶などが安全かつ有用です。

熱中症を改善させるためには単純に水分補給することが基本となりますが、同時に細胞内のマグネシウム補給は細胞を活性化させていわゆる「夏バテ」の防止にもつながります。

もちろん、熱中症の予防は栄養と水分を普段からしっかりと取って適切な睡眠を確保して体調を整えておくことが肝要です。

そして、これまでの数々の研究ではマグネシウムクリームが熱中症の症状に対しても改善効果を示すことを教えてくれていますので有効的に活用してくださいね。

これからの季節、誰でも条件次第で熱中症になる可能性があります。

熱中症を正しく予防する方法を知り、しっかりと対策して今年の夏も元気に乗り切りましょうね。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

1)環境省 熱中症予防情報サイト「熱中症を防ぐためには」

DOI https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/envman/3-1.pdf

2)山路力也:熱中症予防に効果的な3つの栄養素と3つの料理とは?.

DOI https://news.yahoo.co.jp/byline/ymjrky/20170723-00073620

3)Chandrasekaran NC, Sanchez WY, Mohammed YH, Grice JE, Roberts MS, Barnard RT. Permeation of topically applied Magnesium ions through human skin is facilitated by hair follicles. Magnes Res 29(2): 35-42, 2016. doi:10.1684/mrh.2016.0402

DOI https://soreandtired.com/wp-content/uploads/2018/06/Chandrakanth-Mg-Permeation-through-hair-follicles.pdf

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。

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