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マグネシウムクリームとむずむず脚症候群

【はじめに】

目下のところ、多種多様な病気に対してマグネシウムを治療的に用いる手法については、これまでも海外本邦問わずに多くの研究が行われてきました。

マグネシウムは特に、脳や心臓、そして何よりも筋肉部位において重要なミネラルであり、不足すると生活習慣病のみならず慢性的な筋肉痛などの症状につながりやすい栄養素であることが判明してきております。

さて、今回はそんな重要視されているマグネシウムと近年少しずつ理解が深まってきたむずむず脚症候群に関して話題を取り上げたいと思います。

皆さんは、足の裏がほてり熱く感じるむずむず脚症候群という病気を聞いたことがありますか。

主には毎晩の就寝時などに、足首より末端の部位が非常に熱くなる症状を総じて「むずむず脚症候群」と呼び、別名「バーニングフィート症候群」とも言われています。

発症すればとことん悩まされるむずむず脚症候群とマグネシウムとの関係性、そしてバーニングフィート症候群を未然に予防したり改善するためにマグネシウムクリームが発揮する効果などを説明いたします。

【第1章】むずむず脚症候群とマグネシウムとの関係とは?

むずむず脚症候群を罹患した場合には、足にじんじんするほどの熱さ、あるいは燃え上がるような異常熱が足首全体に感じられるようになります。

このバーニングフィート症候群のメカニズムや改善策を知らずに苦悩している方もたくさんいらっしゃるでしょう。

特に夏になると足の裏が熱く感じる理由を知りたい人もいるでしょうし、何故就寝時に足の裏が熱くなりやすいのか疑問に感じている方も存在するでしょう。

実は、このむずむず脚症候群は足先にかけての血行不良状態が関与しています。

例えば、運動をして筋肉疲労をきたしたり、1日中長い時間立ちっぱなしで労働をしていたりすると、夕方になって下肢全体が静脈うっ滞を引き起こしてむくむことがありますよね。

こうした足全体のむくみはその部分の血行不良を招き、その結果倦怠感や熱さを覚えることに繋がります。

そのほかにもバーニングフィート症候群の原因は色々推定されており、例えばビタミンBの欠乏症、あるいは糖尿病や甲状腺機能低下症などの代謝疾患などが挙げられます。

むずむず脚症候群の原因はいまだに完全には明らかになっていませんが、ドーパミンの機能障害や鉄以外にもマグネシウムが病態に関与していると言われています。

マグネシウムは、人体にとって必須のイオンとされており、日々の健康と生活を支えて維持するのにとても有益な役割を有しています。

しかし近年においては、必須ミネラルの栄養素「マグネシウム」が慢性的にかなり不足している人が増えています。

マグネシウムは体内のさまざまな生化学反応を調節するという重要な役割を果たしており、不足欠乏すると神経伝導のスピードや筋肉収縮、そして筋肉痙攣などの色々な問題を引き起こす可能性があります。

むずむず脚症候群のいくつかの症状はマグネシウム欠乏によって引き起こされる可能性があり、マグネシウム摂取を増やすことによって症状が改善できる研究結果1)も過去に出ています。

このような背景があるがゆえに、むずむず脚症候群を事前に予防して改善させるためには、まずは「マグネシウム不足」を優先的に解決する必要があると言えるでしょう。

【第2章】むずむず脚症候群が予防・改善できるマグネシウムクリームの効果を教えます!

本症候群の原因が明確に判明すれば治療を行う事は簡単ですが、明らかな主因が分からないことも多々あります。

取り急ぎ症状を対症療法的に抑えるためには、足の裏を優しくマッサージする、あるいは患部に湿布を貼って血行を一時的に良くするなどの方法が考えられます。

あくまで原因に見合った対処が大切ですが、自分の足に合った靴下や靴を選ぶ、あるいは炎症を抑える薬を服用するなど短期的な対策から長期的な改善法まで工夫を凝らしましょう。

また、足の筋肉のマッサージによってむずむず脚症候群の症状を改善させるという研究結果2)がこれまでに報告されています。

いずれにしても、近くの脳神経内科や整形外科などを受診して症状を相談することも出来ます。

そして同時に、特にむずむず脚症候群の症状を改善させるために重要なミネラルと考えられるマグネシウムは、普段の食事からもしっかり摂取できるように心がけて下さいね。

マグネシウムを多く含む食品は、ほうれん草、牡蠣、大豆、米、みそ、ひじき、まぐろ、のりなどが挙げられ、一般的には動物性よりも植物性のものが多い傾向にあります。

もちろん必要な栄養素はサプリメントなどでも摂取は可能ですが、マグネシウムは実は「皮膚から効率的に吸収されやすい」という特性を有しています。

国内でも、オーソモレキュラー医学会はマグネシウムの重要性を以前から訴えており、緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを摂る方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

近年、欧米でも研究が盛んになり一般的に普及しているマグネシウムの経皮投与方法は経口摂取よりも優れていると言われていますので、マグネシウムクリームは効率よくお肌につける新しいタイプのむずむず脚症候群に対する解決策になり得ます。

マグネシウム経皮吸収による症状に対する即効性は高いと言われていますので、今すぐむずむず脚症候群の症状から解き放たれたいという人は、ぜひ一度マグネシウムクリームを塗布してみてくださいね。

【まとめ(おわりに)】

普段の生活の中で、異常に足が熱くて寝られないなどの症状に心当たりのある方はバーニングフィート症候群を疑った方がいいでしょう。

バーニングフィート症候群は近年になってはじめて注目されている症状を有しており、その主たる原因として想定される病状は多岐にわたり、なおかつ原因不明であることもしばしば見受けられます。

マグネシウムは、むずむず脚症候群の症状発現にも関与している可能性が高く、体内で最も重要なミネラルといっても過言ではありません。

そして、これまでの数々の研究ではマグネシウムクリームがむずむず脚症候群の症状に対しても改善効果を示すことを教えてくれていますので有効的に活用して本症候群の症状を少しでも和らげてくださいね。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

1)L Popoviciu 1, B Aşgian, D Delast-Popoviciu, A Alexandrescu, S Petruţiu, I Bagathal : Clinical, EEG, electromyographic and polysomnographic studies in restless legs syndrome caused by magnesium deficiency

DOI https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/8363978/

2)MegRussellMassage therapy and restless legs syndrome. Journal of Bodywork and Movement Therapies.Volume 11, Issue 2, April 2007, Pages 146-150

DOI https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1360859206001483

著者について

■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。