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帯状疱疹にならないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性

【はじめに】

普段からよく耳にすることがある「帯状疱疹」という病気は、水痘(すいとう)帯状疱疹ウイルスを原因として発症する病気のことを意味します。

帯状疱疹になると、発症の初めの段階では皮膚がぴりぴりするような痛みを自覚して、時間が経つと帯状に赤みや水疱形成などの典型的な皮膚症状が出現します。

現代においては、このウイルスの活性化を事前に予防する、あるいは発症に至ったとしても軽症で済ませて重症化しないようにするためには、予防接種が有効とされています。

そして、ウイルス感染予防の観点から免疫機構を含む生体の微妙な恒常性を維持するために、マグネシウムは広範囲にわたって深く機能していると言えます1)。

ところが、残念ながら現代の日本人は代表的ミネラルであるカルシウムやカリウムだけでなくマグネシウムも慢性的に不足しています。

昨今では多種類のミネラルやビタミンなどを同時に効率よく補うことができるサプリメントによってマグネシウム成分を摂取する人も多く存在しています。

近年では、サプリメントなどの健康食品の消費量は年々増加しており、いまや約6割もの人が利用していると言われています。

今回は、帯状疱疹にならないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性について説明します。

【第1章】帯状疱疹になる原因とは?

最初に触れたように、帯状疱疹という病気は水疱瘡の原因ウイルスである水痘帯状疱疹ウイルスに感染して罹患する疾患を指します。

子供の頃に初めてこのウイルスによって感染した際には水疱瘡を発症することになりますが、水疱瘡が治癒した後にはウイルスは後根神経節と呼ばれる部位に隠れ住んで、年単位に渡って潜んでいると言われています。

日々感じるストレスや強度の疲れなどがきっかけとなって、ウイルスに対する免疫学的な抵抗力が低下してしまうと、この水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することによって帯状疱疹を起こすことに繋がります。

帯状疱疹は、50歳以降で発症することが多いとされていますが、若年者であってもひどいレベルの疲れが蓄積すると免疫力が相対的に低下して本疾患を発症することもあります。

また、エイズ(後天性免疫不全症候群)や悪性腫瘍などに関連して水痘帯状疱疹ウイルスをはじめとする病原体全般に対する免疫力が下がると、当然のことながら帯状疱疹を発症しやすくなると考えられます。

この帯状疱疹に罹患すると、皮疹が瞬く間に広範囲に拡大して、顔面神経が麻痺するハント症候群を合併することもあります。

【第2章】帯状疱疹にならないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性

帯状疱疹に万が一罹患した場合には、その中心的な対策としては原因となる水痘帯状疱疹ウイルスに特化したアシクロビルやバラシクロビルなどの抗ウイルス薬を投与する治療方法が挙げられます。

またそれらの抗ウイルス薬にくわえて、帯状疱疹は強い痛みを伴うことが多く、一般的な鎮痛剤では対処できないことが多く認められます。

その場合には、麻薬や脊髄神経ブロックなどを組み合わせた治療内容が必要とされるケースもありますし、さらに重症化して入院治療が必要になる人もいます。

帯状疱疹の好発年齢は50歳以上であると言われており、日常的に過大なストレスや加齢による水痘ウイルスに対する免疫力の低下を契機として、免疫機能の低下などに伴って体内に潜んでいたウイルスが再活性化することによって帯状疱疹を発症します。

帯状疱疹は水ぼうそうを引き起こすウイルスが宿主の免疫力低下に伴って再活性化することで引き起こされる症状を呈することが知られており、体の片側に帯状に現れる疼痛や集簇する皮疹などが特徴的とされています。

帯状疱疹の予防方法としては、50歳以上を対象とした帯状疱疹ワクチンの予防的な接種が最近では推奨されております。

そして、これまでの従来における研究では、マグネシウムに関する代謝的な役割が高血圧や糖尿病の成因と病態に関与している可能性が指摘されてきました2)。

マグネシウムは脳や心臓、そして骨格筋などにおいて重要な生理学的役割を果たしており、人体にとって日々の肉体的な健康と精神的に安定している生活を維持するのにとても有益な役割を有しています。

そんなマグネシウムの摂取が不足すると、生活習慣病のみならずウイルス感染症や全身性炎症反応とも密接に関連していることがこれまでの臨床研究でも徐々に解明されつつあります。

生命の基礎ミネラルとも言えるマグネシウムが不足すると、様々な体調不良を引き起こし、免疫力が低下して帯状疱疹ウイルスによる罹患などに繋がる可能性が伝えられています。

近年になって特に注目を浴びている「サプリメント」は、ある成分が濃縮されて、錠剤やカプセルなど、通常の食品とは違う形をして作られた製品をいいます。

最近では必須ミネラルの栄養素であるマグネシウム成分が慢性的に摂取不足に陥っている人々が増加しているようですが、普段からサプリメントを摂取する利点などについては少しずつ周知されてきています。

これらのサプリメントは基本的には食事と一緒に吸収される工程を辿るため、特に服用する時間指定がない際には原則として食後30分以内に飲むことが勧められています。

実際に摂取するタイミングに関しては、サプリメントの個々の種類によってより効果が期待できるように調整することができ、体の機能を維持するためのマグネシウムを始めとするミネラルについては活動開始前の朝の時間帯に取り入れるように工夫しましょうね。

このように、帯状疱疹にならないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントを上手く活用する必要があると考えられます。

【まとめ(おわりに)】

帯状疱疹は水ぼうそうと同じウイルスが原因で引き起こされる病気で、体内に潜伏していたウイルスが再活性化することで発症するとされています。

一般的に、この水痘帯状疱疹ウイルスは主に幼少時に初めて感染したときには水疱瘡(いわゆるみずぼうそう)として発症することが殆どですが、その後は成人になっても体内の脊髄神経節という場所に潜伏しています。

帯状疱疹の発症には、加齢や疲労、ストレスなどによって免疫力が低下することと関係していることが知られています。

健康な高齢者であっても、加齢に伴って免疫力が低下していると考えられますので、帯状疱疹にならないために常日頃から十分な休息をとりながら免疫力の維持や向上を心がけて、免疫力を低下させる要因となり得る疲労やストレスのない規則正しい生活を送りましょう。

そして、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」であると言われています。

マグネシウムは生体内の約300種類の酵素をサポートする補助酵素としての重要な役割を果たしていることは周知の事実です。

したがって、日々の食事内容を見直しながら、サプリメントをうまく活用してマグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって帯状疱疹にならないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょうね。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

1)福生吉裕:マグネシウム製剤の臨床治療への有効性. 東京未病研究会雑誌. 1995 1 1 p. 20-28.

DOI  https://doi.org/10.11288/mibyou1995.1.20

2)建田 早百合, 羽根田 俊, 中村 泰浩, 石田 裕則, 小川 裕二, 菊池 健次郎:慢性透析患者の動脈硬化および虚血性心疾患の成因に関わる血中イオン化マグネシウムの意義. 日本透析医学会雑誌. 1999 32 3 p. 175-184.

DOI  https://doi.org/10.4009/jsdt.32.175

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。